ここが正念場となりそうだ。開幕から5連敗、そこから5戦負け無しと盛り返したが、この直近は2連敗。ここで再び上昇させたいところ。
前節は、横浜FCと対戦。相手のシュートがディフェンスに当たってゴールに飛び込むというアンラッキーな形で先制されたものの、前半終了間際の44分にヘナト アウグストのスルーパスから金子翔太が押し込んで同点。ここまでは良かったが、次の失点がもったいなかった。45+1分に皆川佑介にゴールを許して同点ゴールを帳消しにされてしまう。さらに、50分にはカウンターからゴールを奪われて2点差。最後に粘りを見せ、後半アディショナルタイムに竹内涼のゴールで1点返すも、あと1歩届かず試合終了の長い笛。横浜FM戦と同様、終盤の粘りを見せたが、簡単に与えてしまった失点が尾を引く形となってしまった。
一方川崎Fは、AFCチャンピオンズリーグの試合日程の関係で、26日に第24節 神戸戦が行われている。川崎Fは23日に第13節に名古屋戦を行っているため、中2日でのゲーム。攻撃陣を中心に5人の選手を入れ替えて臨んだ。試合は23分に大島僚太が山根視来の折り返しをペナルティアーク内で受け、ワンフェイントからコースを突いたシュートで先制。しかし、30分には山口蛍のクロスを西大伍に合わされて追いつかれ、さらに42分にダンクレーのクロスにドウグラスが芸術的なヘッドで逆転される。1点ビハインドで後半を迎えることになった川崎Fだが、75分に旗手怜央がボックス内でボールを受けると、胸トラップからボレーでゴールに叩き込んで同点。川崎Fが何とか追いついて勝ち点1を手にしている。
川崎Fとしては、第2節から第11節まで10連勝という圧倒的な試合をしてきたが、第13節 名古屋戦で今季初黒星を喫し、前節はドロー。ここ2試合勝利がない。とはいえ、13試合で36得点と圧倒的な攻撃力は健在で、下から2番目となる24失点を喫しているエスパルスにとって、もちろん油断することはあってはならない。
川崎Fとは2月16日、今季エスパルスの初陣となったルヴァンカップ グループステージ開幕戦で対戦している。1月15日に始動し、これまでとは180度違ったサッカーに取り組み約1ヶ月。その成果を見せたいところだったが、序盤から苦しい展開となった。10分にレアンドロ・ダミアンに先制ゴールを許すと、長谷川竜也にもゴールを許して2点のビハインドで後半へ。その後半、エスパルスはリズムをようやく掴み始めて、67分には中村慶太のクロスに左サイドバックに入っていた石毛秀樹のヘッドで1点返す。一気に反撃と行きたかったが、長谷川に2ゴールを決められ、さらに交代出場の小林悠に2ゴールを追加され、終わってみれば1-5の完敗となった。
あの頃と比べると、チームとしての成長してきていることは間違いない。成績こそ2勝3分7敗と苦しんでいるが、内容では相手を上回る試合は勝利数よりも多い。フィニッシュの精度など、あともう一歩のところで勝ちきれない試合が続いているだけだ。ゆえに、前回と同じような試合にはならないだろう。
今節は、前回対戦の借りを返すとともに、エスパルスの成長をはかる試合になる。今節は久しぶりに1週間の準備期間を得られ、体力も気力も充実した万全の状態で試合に臨むことができる。金井貢史が「自分たちの方が走れると思うので、そこで差をつけたい」というように、日程的なアドバンテージも生かして試合を優位に進めたい。
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2020明治安田生命J1リーグ 第13節
川崎フロンターレ vs. 清水エスパルス
@等々力陸上競技場
<放送>
DAZN
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