フライデーナイトJリーグとして、今節は金曜日に試合が行われる。ここまで勝ち点24のエスパルスに対して、今節の相手であるG大阪は同じく26と、勝ち点2差の直接対決だ。エスパルスは勝てば確実に1つ順位を上げることになるため、この試合は「負けられない」ではなく、「勝たなければいけない」試合となった。
エスパルスは前節、リーグ2位の横浜FMと対戦。4分にフリーキックから片山瑛一のゴールで先制するが、試合のペースをなかなか握ることができず、39分にはマルコス ジュニオールに同点ゴールを許す。さらに後半開始早々となる47分にはエウベルに逆転ゴールを決められてしまうというピンチ。しかし、交代選手を中心に盛り返し、60分に後藤優介のクロスを西澤健太が頭で決めて同点に追いついた。
7連勝中という勢いに乗っていたチームに対し勝ち点1を奪ったということは評価されるべきだろう。その立役者とも言えるのは、終盤に粘りを見せた守備陣の働きだ。シュートを23本も浴びながら失点は2。特に今季のエスパルスは終盤の15分の時間帯に失点することが多く、これまでも勝ち点を何度も落としてきたが、そうしたネガティブな状況をはねのけることができた。ただ、このような内容が続くと、これから先も勝ち点を奪い続けるということは難しくなる。自分たちのリズムで試合を進めること。それがこの試合で問われることになりそうだ。
一方のG大阪は、前節徳島と対戦した。序盤にから倉田秋が相手ゴールを脅かすミドルシュートを放つなど積極的に攻めたが、逆に30分に自陣でフリーキックを与えてしまうと、岩尾憲のボールをニアで宮代大聖に合わせられて先制を許してしまう。さらに45+1分には、ゴール前の守備が散漫になり、何度も上がったクロスをクリアできない。そのうちに徳島の岸本武流のクロスを西谷和希がジャンピングボレーで合わせ追加点を許すことになった。G大阪は後半開始から山本悠樹と藤春廣輝を投入。また、57分に宇佐美貴史を投入し、この状況の打開を試みる。相手のミスを突いてチャンスを作るが、なかなかゴールは遠い。ようやく結果が実ったのは90+1分。チアゴ アウベスの移籍後初ゴールで、1点返すのがやっとだった。
G大阪は2連敗となったが、今節エスパルスが注意しなければいけないのは、そのアウベスだろう。17年にエスパルスに所属し、強烈な左足のシュートを覚えている方も多いはずだ。エスパルス時代には17試合4ゴールに終わったが、一度波に乗ると手がつけられなかった。前節ゴールを決めたことで、勢いを持ってアイスタに乗り込んでくるだろう。彼をフリーで打たせることは避けたい。
また、G大阪は東京オリンピックによる中断もなく7月17日から週2試合のペースが続く公式戦15連戦となり、今節はその9試合目となる。そうした相手に、エスパルスは前節のような早い時間の先制点、そして間髪を入れずに追加点を上げること。4試合ぶりの勝利で順位を1つでも上げたい。
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