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【鳥栖戦プレビュー】~生まれ変わったチームで、まず1勝を~

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約2週間中断期間を経て、リーグ再開となる。この間に3連休で連戦の疲れを取ったほか、5日にはJエリートリーグ第6節横浜FM戦が行われた。そのなかで、6月6日のJリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ第2戦の鹿島戦で頭蓋骨骨折という大ケガを負った鈴木義宜が、先発出場で実戦復帰。頼もしい選手が戻ってきている。また、この夏に新加入したベンジャミン コロリ、ホナウド、そして藤本憲明も出場し、戦術や連携を確認することができた。さらに、これまで出場機会に恵まれなかった選手にも実戦経験を積むことになり、結果は1人少ない横浜FMに対して1-1となったが、収穫はあったと言えるだろう。


エスパルスの中断前最後のリーグ戦は、第27節名古屋戦。その前の試合で鹿島に0-4と敗れ暗雲が立ち込めていたが、そこから修正して臨むことになった。この日の守備陣は堅く簡単にはチャンスを与えず、前半を0-0で折り返す。後半は57分にカウンターから前田直輝にミドルシュートを決められて1点のビハインドを負うことになったが、慌てることなくゲームを組み立て直し、74分に右サイドから藤本のクロスにチアゴ サンタナが上手く合わせて同点。その後もきっちりとゲームを進めてアウェイで勝ち点1を追加している。


一方、鳥栖の前節は仙台とのアウェイゲーム。序盤から鳥栖ペースで試合が進むが、22分にはエスパルスから仙台に移籍した福森直也のクロスから決定機を作られるも、シュートが外れて何とかピンチを切り抜ける。逆に40分には小泉慶の負傷交代で急遽の出番となった岩崎悠人がカットインからシュートを放つがGKにセーブされる。試合が動いたのは後半に入ってから。66分に鳥栖がゴール前でフリーキックを獲得すると、エドゥアルドが左足で直接沈めて先制。その後、両チームとも決定機を作るが朴一圭、ヤクブ スウォビィクの両GKの活躍もありスコアは動かず。鳥栖は勝ち点を47に伸ばした。


鳥栖は、現在AFCチャンピオンズリーグ圏内の3位神戸まで勝ち点1差の5位。その鳥栖の強さは、まず守備の堅さにある。失点は22でリーグ3位だ。また1試合平均のチーム走行距離がリーグ1位の124.1kmと、同4位のエスパルスでも116.9kmと7.2kmの差がある。その運動量を生かしたダイナミックな攻撃も迫力がある。


鳥栖との前回対戦では、相手にボールを支配されることになり、エスパルスは前後半合わせてシュート1本しか打つことができず、逆に鳥栖に11本のシュートを打たれた。それでも、権田修一のファインセーブで何とか0-0のスコアレスドローで勝ち点1を拾っている。


鳥栖とは選手の行き来が多く、エスパルスからは権田、原輝綺、松岡大起、大久保択生が古巣対決となるが、逆に鳥栖からはファン ソッコと、夏に加入した白崎凌兵が古巣対決になる。その白崎はこれまで4-1-4-1のインサイドハーフで出場しており、ここは警戒したいところになる。


エスパルスは7月4日の大分戦に勝利して以来、リーグ7戦勝利がない。ただ、井林章が「勝ち点は積み上がっていないが、それ以上に自分たちが手応えを感じている部分も多い」というように悪い内容の試合ばかりではないだろう。今節は、それを結果に結びつけること。新たに5人が加入してチームが生まれ変わって初の1勝をここで奪って、自信をつけたい。


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2021 明治安田J1リーグ 第28節

9月11日(土)19:00キックオフ

清水エスパルスvsサガン鳥栖

@駅前不動産スタジアム

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DAZN

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