11月最後の試合。今季も残り2試合となったが、ホーム最終戦をすっきりした気持ちで迎えるため、ここで残留を決めたいところになる。
前節は広島戦。序盤からエスパルスが主導権を握る展開になった。相手の攻撃を奪ってすぐにカウンターを仕掛けると、鈴木唯人が起点になって決定機を作った。すると、30分だった。後方でパスを回しているところで、19試合ぶりの先発となった鈴木義宜が一気で前線に長いスルーパスを送る。鈴木唯が抜け出してシュートはポストに弾かれるも、跳ね返ったボールをサンタナが押し込んだ。後半は相手に押し込まれる展開となったが、権田修一のファインセーブなどでしのいで、16試合ぶりの完封勝利となった。
平岡宏章監督就任後、2試合負けなしで勝ち点4を獲得。この結果、今節で残留が決まる可能性が出てきた。エスパルスの勝利、徳島の引き分け以下、またはエスパルスの引き分け、徳島の負けで残留が決まることになる。つまり今節で残留を決めるためには、ここで勝ち点を確実に奪わなければいけない。そして他会場の結果を待ちたいところになる。
一方浦和は前節、リーグ2位の横浜FMとの対戦となった。浦和は、キャスパー ユンカーを欠くというメンバー構成。序盤は横浜FMの攻撃を受ける形となったが、18分だった。左サイドでフリーキックのチャンスを得ると、江坂任が意表をついたグラウンダーのボールをゴール前に転がす。これがファーまで流れると、伊藤敦樹が押し込んで先制。さらに48分には浦和のパスワークが冴えた。カウンターから、左サイドに開いて受けた江坂の横パスを伊藤がスルー。これを受けた関根貴大がスルーパスを送ると、伊藤が抜け出してシュートはGKに止められるが、こぼれ球を田中達也が流し込んで追加点を挙げた。85分にはレオ セアラに1点を返されるが、そのまま逃げ切り。浦和は、4位名古屋まで勝ち点3差のまま追走している。
今節は、浦和にとってのホーム最終節となる。これまでに阿部勇樹が引退を表明したほか、槙野智章、宇賀神友弥などの功労者の退団も決まっており、そうした選手を送り出す雰囲気になることが予想される。またビジターエリアも用意されていないこともあり、完全アウェイの状態だ。そうした雰囲気に飲まれないことが求められることになる。
エスパルスが浦和に対して最後に勝利したのは13年4月。エスパルスはシュート3本に終わったが、そのうちの1本をバレーが決め、逆に浦和の12本のシュートをしのいで1-0で勝利した試合だ。そこから14試合勝利がないという難しい相手だが、2試合連続得点中のサンタナを中心とした攻撃陣も好調を維持しており、また守備も堅さを取り戻してきている。あの時のような粘り勝ちも、今では不可能ではないだろう。これまでの過去を全て取り返すような試合を見せて、今節は確実に結果を残したい。
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