ルヴァンカップ グループステージBグループ、エスパルスは1勝2分1敗、勝ち点5の2位で今節を迎える。3位の名古屋とは勝ち点1差で、今節エスパルスが勝利すれば、名古屋のグループステージ敗退が決まる。さらに、同時刻に行われる広島と徳島の一戦で、広島が勝利すればエスパルスのプレーオフステージ進出が決まるという大事な試合だ。

ルヴァンカップの前節徳島戦は、厳しい戦いになった。39分に先制ゴールを決められ、さらに47分にも追加点を許してしまう。後半の出鼻をくじかれると、52分、72分にも失点して0-4と大きくリードを許してしまった。それでも80分から投入された栗原イブラヒムジュニア、川谷凪の若手2人が意地を見せる。90分、右サイドから川谷のクロスに中央で栗原が合わせて、一矢報いるゴールとなった。だが結果は1-4、まさかの大敗となってしまった。

続くリーグ第9節鳥栖戦では、守備を立て直して無失点に抑えている。しかし、得点を奪うことができなかった。「堅いチームを崩すというのを、もう一つ自分たちも精度を高めていく連携を高めていくところに尽きる」と平岡宏章監督は話しているように、チャンスは作れていた中で、決めきるということはチームとしての課題だ。

名古屋も同じような悩みを抱えている。20日に行われたJ1第2節FC東京戦では、後半に永井謙佑のシュートがポストに当たり、その跳ね返りからディエゴ オリヴェイラにシュートを打たれるがバーに直撃。絶体絶命のピンチを何とか無失点で切り抜け、逆に後半アディショナルタイム、金崎夢生がコーナーキックが流れてきたところをファーからシュートを放つが、ヤクブ スウォビィクに弾かれて無得点に終わった。これで、名古屋はリーグ3試合連続無得点。ルヴァンカップでも、4試合で3得点しか挙げられていない。

両チームとも得点力不足という課題があるが、エスパルスとしては課題克服に向けて明るい材料が揃っている。というのも、前線の選手が次々とケガから選手が戻ってきているからだ。ルヴァンカップで先発したチアゴ サンタナ、途中出場のカルリーニョス ジュニオ、さらにベンジャミン コロリも練習には戻ってきている。ここに第8節G大阪戦で初先発初ゴールを決めたオ セフンを加えた外国籍選手は強力だ。サンタナ、カルリーニョスは、それぞれ試合で決定機を作っており、ゴールまではあと少しのところまで来ている。次こそ、結果を残してくれるはずだ。

そして、何より勝利がほしい。ここまでホームゲームでは4分1敗と勝利がない。20日には、三保での練習を一般公開し、西澤健太が「シュートが入れば盛り上がってくれるし、ちょっとしたプレーでも拍手をしてくれる。そういうことだけでモチベーションも上がるので嬉しい」と話すように、サポーターのありがたみを改めて感じる機会があった。そうした思いに報いるために、ホーム初勝利は一刻も早く挙げたい。

「DEEP SEA BLUE MONTH」の2試合目として、今節は「応援バンバンスティック」が来場者プレゼントとして配られる。苦しいときに支えになるのは、いつもサポーターの応援。今節もスタジアムをディープシーブルーに染め、スティックを叩く音で、選手たちを勇気づけてほしい。

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