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【イベントレポート】レアル・クルブ・デポルティーボ・マヨルカS.A.D.(スペイン ラ・リーガ)との業務提携調印式

エスパルスは、レアル・クルブ・デポルティーボ・マヨルカS.A.D.と、オフィシャルトップパートナーである株式会社タイカ様の仲介により業務提携を行う運びとなり、12月10日(土) IAIスタジアム日本平にて、業務提携調印式を行いました。


両クラブ紹介のあと、「ジュニア世代からトップ世代における各世代のチ一ム及び選手育成・強化を目的に、選手、指導者、クラブスタッフの人的交流を行う」といった提携概要を説明。その後、R.C.Dマヨルカのアルフォンソ ディアス ビジネスCEOと株式会社エスパルス 山室晋也 代表取締役社長がそれぞれ業務提携書に調印しました。


関係者によるコメントは以下の通りです。

レアル・クルブ・デポルティーボ・マヨルカS.A.D. ビジネスCEO アルフォンソ ディアス 様

皆さま、こんにちは。この度、調印式にお越しいただき誠にありがとうございます。山室社長、鈴木社長、そしてラ・リーガ ジャパンのギエルモも含め、この調印式を実現できたことを嬉しく思います。


我々にとって日本というマーケットは単純な冒険ではなく、前から確実な形でアプローチしている1つの案件です。それはタイカ様といったメインスポンサーを含めて、確実に関係性を作っている形となっています。


我々はリーガでは歴代、日本人選手が一番活躍したチームで、日本と結びつく長い歴史を持っています。日本という国と長く付き合うことで、色々な価値観をお互いに持っています。例えば頑張ること、諦めないこと。そういう価値観をお互いに持って、長らく付き合いを続けたことで、結果として今回Jリーグの清水エスパルスというクラブと提携をすることになり、具体的に形にしていくことができて光栄に思っています。


ヨーロッパの中でもスペインリーグは5大リーグの1つで、今回の提携の中で少しでも、日本をヨーロッパのサッカーに近づけることができれば、そのために貢献することができればと思っています。今回のワールドカップを見ても、日本代表はスペイン代表に勝って、日本のサッカーが成長している中で我々が少しでもその成長に貢献できたらと思っています。


ヨーロッパのリーグで日本人選手が活躍し、ワールドカップで代表を通じて貢献できていることが実際に目の前にあります。歴代の色々な選手、大久保(嘉人)選手、家長(昭博)選手、久保(建英)選手がマヨルカでプレーしましたが、今回の清水エスパルスとの提携によって、もっと日本との関係を深めていく、もっとサッカーでつなげていくことによって、今までの歴史以上に、お互いのサッカーやお互いのクラブが関係を深めるということを目指しています。


今日ここに私が座っているのも、全てタイカの鈴木社長のおかげで、日本のサッカーのために情熱的に取り組んでいることが伝わりました。鈴木社長のバックアップがなければ、ここに来ることができなかったので改めて感謝を伝えたいと思います。クラブは、現在中断期間となっていますが、今年はリーガで良い形で進んでいて、そこにもタイカさんが貢献されていることも、この場でお伝えしたいと思います。


今年の6月に日本に来たとき、国立競技場でエスパルスのクラブ創設30周年記念マッチを見ることができました。そこで日本のサッカー、清水エスパルスというクラブがどのようなものなのかも自分たちの目で確かめることができました。


今年、残念ながら清水エスパルスは降格してしまいましたが、我々も降格や昇格の経験があって、最近の7年間で何度も色々なカテゴリーを渡り歩きました。しかし、日頃の努力で一生懸命働きかけることが最終的に結果につながると確信を持っているので、J1に戻れるように応援をしていきたいと思います。今までの苦い経験がクラブを強くして、もっともっと高い目標を目指すことにつながっていくので、少しでも応援できたらと思います。


今回の提携に関して、マヨルカからも補足しますと、大きく3つのブロックがあって、サッカー的な、スポーツ的なところで選手の育成、指導者の育成、サッカーのメソッドなどの情報の交換と共有をしていくことが1つの大きなブロックとなります。


もう1つのブロックはソーシャル的な、ファン・サポーター同士の交流。クラブの規模で言うと、マヨルカが1万6000人くらいの会員がいて、清水エスパルスは約2万人のサポーターがいると聞きましたので、規模が似ているというところがあります。お互いに応援しあえる、交流を持てるような活動もしていければと思います。


3つ目は、タイカさんを通じてこの2つのクラブがつながり、サッカー以外のところでも交流することで、ビジネスサイドであったり、営業サイドのところでもノウハウを共有できますし、お互いにメリットを見出していくことも可能となります。そしてタイカさんとの関係性を保ちながら、ラ・リーガへのサポートも得られながら、これから末永く清水エスパルスとこういった形で関係を作っていけたらと思います。


ありがとうございます。

株式会社エスパルス 代表取締役社長 山室晋也

本日はご多用のところ、スペインラ・リーガのレアル・クルブ・デポルティーボ・マヨルカS.A.D.と清水エスパルスの業務提携調印式に、ご来臨賜りまして心より御礼申し上げます。


マヨルカの皆さま、またアルフォンソCEOを始め多くの皆さま、ようこそ静岡・清水へ、今回来日していただき本当にありがとうございます。


今回、エスパルスのオフィシャルトップパートナーであり、レアル・クルブ・デポルティーボ・マヨルカS.A.D.のグローバルメインスポンサーである株式会社タイカの鈴木社長にご仲介をいただき、本提携が実現いたしました。鈴木社長、誠にありがとうございます。


ラ・リーガは皆さんご存知の通り、世界でもトップクラスのリーグです。その中でもR.C.D.マヨルカは過去に、大久保選手、家長選手、久保選手といった日本を代表する選手も在籍しており、日本でも馴染みのあるクラブであります。R.C.D.マヨルカの方々とお打ち合わせをする中で、人を育てる、サッカー選手を育てるということで、非常に力を入れているクラブだというお話がありました。清水エスパルスは育成型クラブを掲げて活動をしておりますが、その中でR.C.D.マヨルカさんから学べることが多くあると感じたのが、今回の提携を結ばせていただいた理由であります。エスパルスとしては、育成世代からトップチームに渡る、選手育成のメソッドの情報交換や若手選手を中心とした経験の場として本提携を活用できることを期待しています。


また、R.C.D.マヨルカの皆さまが非常に日本、そしてエスパルスをリスペクトしていただいたことで、今回の提携のお話がスムーズに進みました。エスパルスは決して大きいクラブではありませんが、Jリーグの中でも歴史のあるクラブであります。ビジネス面や、ファン・サポーターの皆さんの交流という点でも双方にメリットのある提携にしていくことができればと考えています。


今回のワールドカップを見ましても、日本代表は欧州クラブ所属の選手が多く在籍しており、今後も海外志向の選手が増えることが予想されます。その中で、本提携のような形で海外クラブと提携を結ぶことで、エスパルスの選手育成やスカウトに活かしていくことができればと考えております。それはエスパルスが世界に羽ばたくクラブになるように、外から学び、挑戦してくためです。エスパルスのユニフォームのエンブレムにはクラブ創設以来、世界地図や地球儀図が描かれております。世界レベルのサッカーチームというものが、クラブ創設以来の夢でもあります。


今回の業務提携はスタートです。中長期的に取り組み、今後調整しながらも色々なことにチャレンジ、取り組んでいきたいと思います。エスパルスとしては、若手が経験を積める機会を積極的に作っていただきたいと思っております。また指導者間の交流をはかって、より強い育成型クラブを目指して参ります。将来エスパルスとR.C.D.マヨルカが大きく飛躍できるよう、改めて皆さまには一層のご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。


本日は誠にありがとうございます。

株式会社タイカ 代表取締役社長 鈴木大登 様

山室社長、アルフォンソCEO、この度はおめでとうございます。皆さまご存知の通り、弊社はR.C.D.マヨルカのグローバルメインスポンサー、エスパルスの鎖骨のパートナーをやらせていただいております。その中で、何かパートナーとしての新たな動きができないかと常々考えておりました。


そんな中、国立での30周年記念試合にたまたまR.C.D.マヨルカの方々がいらっしゃいました。弊社とR.C.D.マヨルカの今季のスポンサーシップの調印式をスペイン大使館でやらせていただいた翌日、エスパルスと横浜FMの試合を一緒に見ていただきました。その際に山室社長とアルフォンソCEOは初対面ということになったのですが、その中で業務提携ができるのではないかという感触を得まして、私なりに各々の社長に対してコンタクトを取らせていただきました。その結果、本日このように実を結んだということは非常に嬉しく思いますし、チームにとってもプラスになればと思っております。


世の中には業務提携をやっているチームがたくさんありますが、やはり具体的に実を結ぶような形の業務提携を実現したいと思っております。ぜひ、お二方とも両チームのために、トップ選手の交流を含めて、色々とやっていただけたらと思っております。いつの日か、エスパルスの選手がR.C.D.マヨルカで、R.C.D.マヨルカの選手がエスパルスのグラウンドで戦っている姿を夢見ながら私の挨拶に代えさせていただきたいと思います。


本日はおめでとうございます。

ラ・リーガ ジャパン ギエルモ 様

清水エスパルスさんとR.C.D.マヨルカ、そしてタイカさん、この機会をラ・リーガのためにも設けていただき、ありがとうございます。ラ・リーガにとっては、大事なイベントです。ラ・リーガは20年以上放送されているものの、ラ・リーガの代表者として、ここ日本にいるのは2017年以降となり、ちょうど5年になります。その中で、大きな目的としては日本のラ・リーガファンをもっともっと近づけるというアクションがありますが、近年R.C.D.マヨルカは、ラ・リーガの中でもアクティブなクラブとして最も貢献してくれています。


ラ・リーガの1つのメンバーであるR.C.D.マヨルカが、確実なステップバイステップで日本のマーケットにラ・リーガを広める活動にも貢献してくれていることに関して光栄に思っています。もちろん、清水エスパルスさん、そしてタイカさんがいなければ実現できなかったので、改めて感謝の気持ちと、アルフォンソを始めR.C.D.マヨルカにもラ・リーガのために日々、日本のマーケットで頑張ってくれているということに感謝しています。


最後になりますが、毎日努力を重ねながら、多くの目標に近づいていくことがR.C.D.マヨルカのやり方なので、今回の提携も確実にステップバイステップで、お互いクラブの力を合わせて大きな目的に近づいていけることをラ・リーガからも望んでいます。


改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございます。

質疑応答

(アルフォンソCEOに対して)具体的に進行しているもの、計画しているものはあるか?

今日サインをしましたが、具体的には1ヶ月以上前から話を進めている段階で、確実な日程をお伝えすることはできませんが、近日中にそのアクションが実行できる予定です。そのためにはそれぞれの分野を並行して動かすことによって、それぞれのブロックで結果を出していく、そして具体的なアクションを行っていくというのが、これからの課題となっています。

(アルフォンソCEOに対して)国立競技場で試合を見た印象は?

色々な観点から楽しめた試合で、最初から最後まで清水エスパルスのファン・サポーターがチームを応援していて、雰囲気はとても良かったです。試合は負けてしまいましたが、スペインとは違うサッカーを見ることができて、個人的には楽しい時間を過ごすことができました。

(アルフォンソCEOに対して)クラブの長い歴史の中で過去に、このような業務提携を結んだことはあるか?

実は過去にもなくて、このタイミングで今までの出来事も含めて、一番良い形で提携ができることに確信を持っています。ここまでたどり着いたことはとても嬉しいです。

(アルフォンソCEOに対して)R.C.D.マヨルカは現在ラ・リーガ1部だが、過去に降格して、そこから這い上がってきたのはどのような点が一番ポイントになったか?

確かに降格してしまうということはクラブに大きく影響することですが、R.C.D.マヨルカとしては長い目で見たプランで立ち上げていて、目の前で起きた出来事にあまり影響されず、ブレずに信じ続けていました。目の前の状況はもちろん解決しなければいけないのですが、そこにフォーカスせずに、大枠の長い目標に向かって、とにかく進んでいくことが大切だと思っています。


具体的に言うと、どこのカテゴリーに所属しているかということに影響されずに、例えば育成年代での改善点だったり、ビジネス、営業的な部分で何をすればもっとクラブの収益を上げることができるのかというアクションであったり、あとはファンとの関係をもっと深く築いていくことによって、ファンベースを増やしていく。それをどこのカテゴリーにいても、ステップバイステップで進めることによって最終的には大きなところにたどり着けるという結果につながっています。


例えば、新しいオーナーシップが入ってから7年目に突入していますが、そのうちの半分が2部、半分が1部という形で活動してきています。今年は過去最高の収益であったり、ファンの数を出すことができました。今までの積み重ねで、その結果にたどり着いたのかなと思います。

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