ルヴァンカップ グループステージBグループ、エスパルスは1勝1分2敗で勝ち点4。浦和と並んで3位タイだ。一方の湘南は1勝3分、勝ち点6で首位を走る。ただ、エスパルスと湘南は勝ち点差2のため勝利すればグループ首位に躍り出る可能性もある。一方で敗れた場合は1位突破の可能性がなくなるという重要な一戦となる。

前回アウェイの湘南戦は秋葉忠宏監督の初陣だった。リーグ戦からターンオーバーで臨み、2種登録のユース選手も3人ベンチ入り。前半は力なく2失点と精彩を欠いたが、ハーフタイムに「オールコートマンツーマン」の指示とともに、もう一度指揮官がネジを巻き直して臨むと、見違えるような躍動感を見せる。結果的にもう1点を追加され、攻撃では1得点も奪うことはできなかったが、これから先の戦い方をチーム全員に示すようなゲームを見せた。そこからリーグ戦でも勢いを取り戻し8戦負けなしを記録している。

目標の首位奪取に向けて順調に進んでいたが、第16節千葉戦でロングスローから失点して秋葉体制で初黒星を喫すると、リーグ前節町田戦では、後半アディショナルタイム、ラストワンプレーで失点しアウェイ2連戦を勝ち点0で戻ってくることになった。今節を迎えるチーム状況は決して良いものではない。それを一変させるのがこの試合になる。スカッとした試合を見せてグループステージ突破の可能性を残し、さらにリーグに勢いをつけるという“二兎”を追う。

一方、湘南もチームとして流れは良くない。現在はリーグ4連敗中で公式戦では8試合勝利がない。最後に勝利したのはエスパルスと対戦した前回対戦だ。それだけに湘南としてもエスパルスと同じように、この試合を1つの契機としたいはずだ。

付け入る隙があるとすれば湘南は現在守備に不安を抱えているということだろう。湘南はここ5試合複数失点を喫している。もちろんカテゴリーの違いは考慮しなければいけないが、エスパルスの「超攻撃的、超アグレッシブ」なサッカーで得点を奪うことも可能だろう。

ただ、湘南はリーグで4位の21得点を挙げるなど攻撃力が今季の持ち味だ。昨季J1リーグでチアゴ サンタナに次ぐ、得点ランク2位の13得点を挙げた町野修斗が、今季もすでにチーム総得点の3分の1にあたる7得点を決めており、この試合に出場すれば厄介な存在になるだろう。

お互い攻撃に特長があるチーム同士の対戦で大事になるのはやはり先制点になる。リードを奪い相手が出てきた裏を付いて追加点という戦いができれば理想だ。さらに言えば、いわき戦、藤枝戦のように、最初のチャンスを大事にすることだろう。そこで決まれば全てが上手く回るようになる。1つのきっかけさえあればチームの流れも大きく変わる。「DEEP SEA BLUE MONTH」に行われる今節。前回ディープシーブルーを着た選手たちはクラブ史上最多得点を記録した。縁起の良いユニフォームで今節も最初から得点を奪いにいく。

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2023 ＪリーグYBCルヴァンカップ グループステージ Bグループ 第5節

5月24日（水）19:00キックオフ

清水エスパルスvs湘南ベルマーレ

@ＩＡＩスタジアム日本平

<放送>

ＴＶ放送：スカパー！

インターネット配信：ＳＰＯＯＸ

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