エスパルスは今季ルヴァンカップなどの影響で過密日程を強いられており、水曜日の試合も何度かあった。リーグ戦では5試合が行われ2分3敗と1度も勝てていない。水曜日の試合はこれが今季最後の試合になるが嫌な印象のまま終えたくはない。

また他会場の結果次第ではあるが、エスパルスがこの試合に勝利すれば一気に4位まで浮上する可能性がある。そしてその先にいるのがその次に対戦する大分だ。このアウェイ2連戦で連勝すれば上位との差を一気に縮めることにもなる。

エスパルスは前節ホームで長崎と対戦した。前半は秋葉忠宏監督が「パーフェクトに近い」と言うほど自分たちのサッカーで押し切っていた。得点も14分にカルリーニョス ジュニオ、28分の乾貴士のゴールで順調に積み重ね勝利への機運は高まっていた。しかし長崎がハーフタイムに4枚替えを行い、そのペースは崩されてしまう。61分、68分に失点して同点に。それでも選手たちは最後の最後まで勝利を諦めなかった。それが後半アディショナルタイムの北川航也のゴールにつながり、エスパルスはリーグ3試合ぶりの勝利となった。

カルリーニョスはチアゴ サンタナとならぶ今季チーム最多の7得点目、北川航也は公式戦ここ4試合で3得点。さらに第21節秋田戦では累積警告で出場停止だった乾が戻ってきた直後にゴールを決めている。攻撃陣の調子は上がってきていると言えるだろう。この勢いを持ってアウェイ仙台に乗り込むことになる。

一方の仙台は前節、山形と対戦。「みちのくダービー」となった試合はいきなり動く。5分、仙台は自陣から組み立てようとしたところ、GK小畑裕馬にボールが出たところで藤本佳希にプレスをかけられる。慌てた小畑のパスを藤本がそのままゴールに押し込み先制を許す。出鼻をくじかれた形になった仙台は、40分にも山形にボックス付近でボールを回されて藤本にゴールを奪われてしまう。前半シュート2本に抑えられていた仙台は、後半に気持ちを引き締め直して臨むと開始直後の47分に鎌田大夢のコーナーキックからホ ヨンジュンが頭で合わせて1点差。だが54分に國分伸太郎のマイナスのボールを藤本に決められて突き放されると、さらにその4分後にも同じく國分のクロスから藤本のゴールで1-4。仙台は藤本の4ゴールで山形に完敗した。

仙台はここ4試合1分3敗と勝利がない。第19節終了時点では7位だったが現在は12位。「向こうも切羽詰まった状態で火事場の馬鹿力を警戒しなければいけない」秋葉忠宏監督はリバウンドメンタリティを警戒している。昨季からJ2リーグを戦っているが、それまではJ1で戦っており自力のあるチームであることは間違いない。もちろん個の力もある。特に元韓国代表のFWホ ヨンジュンは現在2試合連続得点中と相手のポイントになる選手には警戒したい。

仙台との前回対戦は秋葉監督が就任して2試合目。第8節東京V戦で今季初勝利を挙げ、そこから中3日で行われた試合だった。前半終了間際に白崎凌兵のゴールで幸先よくリードを奪ったものの、78分にゴールを奪われて連勝を逃している。それだけにこの試合への意気込みは強い。

前節は2失点してしまったが守備で大きく崩れることはないだろう。あとはゲーム運びのみだ。「超攻撃的、超アグレッシブに行きながらも先制点を奪われないようにすること」指揮官が言う前節のような戦いに持ち込むことができれば連勝の可能性も高まる。

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2023 明治安田生命Ｊ２リーグ 第24節

7月5日（水）19:00キックオフ

清水エスパルスvsベガルタ仙台

@ユアテックスタジアム仙台

<放送>

ＤＡＺＮ

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