リーグ戦も、今節を含めて14試合。残り3分の1に突入している。
エスパルスは前節岡山とホームアイスタで対戦した。岡山の堅い守備に苦しみ、序盤から思うような攻撃を見せることができなかったが、後半に入って1つのチャンスをものにした。59分、カルリーニョス ジュニオが鈴木唯人とのワンツーで中央を突破。そのままゴールに流し込んだ。これが決勝点となり、3試合ぶりの勝利。エスパルスは4位に浮上した。
次々にゴールを奪うようなエスパルスらしい戦いはできなかったが、守備では4試合ぶりの無失点。先週の練習ではゴール前の守備を確認しており、それが試合でも発揮されていた。今節はその守備をベースに、さらに攻撃の練習も積み重ねており、複数得点も期待されている。再び「強いエスパルス」を見せることができるかもしれない。
一方の東京Vは前節水戸と対戦した。試合序盤に、武田英寿の直接FKがゴールに向かうがマテウスがセーブ。逆に東京Vは15分に、後方から1発のロングボールで相手ディフェンスの裏にボールを落とすと、山田剛綺が抜け出す。しかし、シュートは飛び出してきたGKに当ててしまい先制とはならない。後半は7月4日に期限付き移籍で鹿島から東京Vにやってきた染野唯月が存在感を見せる。63分には左から抜け出し、追ってきたディフェンスを切り返しでかわしてシュート。これはGKに防がれてしまう。さらに後半アディショナルタイムには右サイドの西谷亮のクロスに中央で染野が合わせるがゴールの上に外れた。染野は後半だけで4本のシュートを放つが決めきれず、スコアレスドローで終了した。
東京Vは、4月12日の第9節秋田戦に2-1で勝利してから、ホームで9戦勝利がない。その9試合は5分4敗、何より得点はわずかに4得点しかない。ホームで得点を奪うことができないのが課題になっている。
だが、エスパルスより1つ上の3位にいるのには理由がある。それは堅い守備だろう。21失点は、町田と並んでリーグ最少。また完封試合の数は町田よりも、エスパルスよりも多い15試合もある。ハードワークやインテンシティの高さ、ゴール前の粘り強さは、東京Vの武器だ。
それでも、東京Vとの前回対戦は、秋葉忠宏監督が就任してから初めて臨んだリーグ戦。エスパルスは序盤に失点をしてしまうが、前半アディショナルタイムに北爪健吾のゴールで同点に追いつき、さらに90分にはオ セフンのゴールで逆転。今季初勝利となった試合で、東京Vの守備を打ち破っている。今節も、それができないはずがない。
今節は4位と3位の直接対決。ここでエスパルスが勝利すれば東京Vと勝ち点で並ぶが、得失点差で順位が入れ替わり、今季初めての3位に躍り出るチャンスだ。東京Vに2連勝して、順位を上げてホームに戻ってくる。
エスパルス公式アプリ「S-PULSE APP」では、試合前コメントを公開!!