今季最多タイの3連勝中。しかも、ここまで3試合連続無失点で8試合負けなし、そして全てで先制点を奪っている。今季最も調子の良い時期に、ホームアイスタに首位の町田を迎えることになった。
エスパルスは前節、山口と対戦した。山原怜音がリーグ戦では約4ヶ月半ぶりの先発、さらにチアゴ サンタナも約1ヶ月半ぶり、乾貴士も3試合ぶりの先発と、攻撃に勢いを与えるメンバーが揃った。序盤からチャンスを作り、サンタナが何度も惜しい場面を作るがなかなかゴールとはならない。後半はカルリーニョス ジュニオがシュートを連発も、クロスバー直撃やディフェンスに体を張られるなど、どうしても得点を奪えない時間が続いた。しかし79分だった。乾のスルーパスにオ セフンが抜け出すとGKの前で横パス。ファーからカルリーニョスが詰めて待望の1点がエスパルスに入った。その後も集中を切らすことなく、特に後半はシュート1本に抑えるなど相手を圧倒。結果3試合連続のウノゼロ(1-0)で3連勝となった。
舞台は整った。この直接対決に勝利すれば町田との勝ち点を縮めるだけでなく、現在勝ち点差2となっている2位の磐田を抜いて自動昇格圏に突入する可能性もある。このチャンスを逃すわけにはいかない。
その町田は前節磐田と対戦した。最初にチャンスを作ったのはアウェイの磐田だった。26分、ショートコーナーから最後はドゥドゥが態勢を崩しながらミドルシュートを放つがGKがセーブ。逆に町田の決定機は43分、ボックス内でボールを受けた藤尾翔太がディフェンス2人の間を突破しようとしたところを倒されてPKを獲得。これをエリキが決めて町田が先制。後半開始にも磐田はドゥドゥがゴールに迫るが決めきれず、53分には藤尾が背後に抜け出しボックス内に突入したところでリカルド グラッサに倒されて再びPKを獲得。今度は自ら蹴り込み貴重な追加点になった。磐田は終了間際に松原后のゴールで1点差に迫るが、リードを守りきった町田がこのまま勝利。3連勝で首位を独走している。
その町田を止めるのはエスパルスしかいないだろう。第17節アウェイの対戦では町田に先制されてしまうが、前半のうちに追いつく。自陣でボールを奪った中山克広が、前の乾貴士に預けてゴール前まで長い距離を駆け上がる。そして乾のリターンを受けるとゴールに流し込んだ。後半はメンバーを代えながら勝ち点3を狙ったが、終盤は相手にポスト直撃のシュートを3本放たれるようにピンチの連続。すると後半アディショナルタイムだった。ゴール前に残っていたセンターバックのチャン ミンギュに押し込まれてしまい、まさかの敗戦となった。現在までで最も悔しい敗戦として記憶される試合になっている。
この記憶をかき消すためには同じ相手にリベンジするしかない。今週は台風7号の影響で豪雨など様々な悪条件になったが、練習開始時間を遅らせたり、アイスタでの練習に切り替えたりと、さまざまな工夫と周りの協力によって滞りなくトレーニングを積むことができた。その中で前回失点の原因になったロングボールへの対策は今週何度も繰り返している。準備は万端と言えるだろう。これまで積み上げてきたものを、この大事な一戦で出し尽くす。
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2023 明治安田生命J2リーグ 第31節
8月19日(土)18:00キックオフ
清水エスパルスvsFC町田ゼルビア
<放送>
DAZN
エフエムしみず
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