今季ホーム最終節。これまで20試合の成績は11勝6分3敗。21試合目を勝利で飾り、ホーム12勝にして終えること。それが昇格に向けて大前提となる。
前節の熊本戦、「前半はパーフェクトに近かった」と秋葉忠宏監督が話すように、右から左から、そして中央から様々な攻撃を見せた。26分、乾貴士が中央からボックス内の中山克広へ、受けた中山が反転し冷静にゴール左に流し込みエスパルスが先制。その後もゴールに迫り、良い形で前半を終えようとしていたところで、アディショナルタイムだった。コーナーキックから同点ゴールを決められてしまう。その後も立て直すことができず、56分、67分とミスから失点を積み重ねてしまい、今季初の逆転負けとなってしまった。
失意の中、それでもサポーターは選手たちに「共に行こういつまでも俺たちがついている」と歌い続けた。今節はそのサポーターの声援に報いるための戦いをしなければいけない。だが、やることを変えるわけではない。今まで積み重ねてきたものを出すだけ。自分たちのサッカーに自信を持って戦いたい。
前節の熊本戦から1時間後、3位の磐田と4位東京Vの試合が1-1で終了した。これにより、両チームともエスパルスとの勝ち点差が1になったが、エスパルスが2位をキープという運もあった。これを生かさないわけにはいかない。ここから2連勝でJ1自動昇格圏に地力で入ることができる。今節まず1勝を挙げ、最終節もきっちりと勝利して来季をJ1で迎えたい。
対する大宮は前節、4連勝の中で甲府と対戦した。2分にクリスティアーノにクロスバー直撃の強烈なシュートを打たれるが、前半は大宮が多くのチャンスを作った。決定的なチャンスは19分岡庭愁人のクロスをファーから茂木力也がヘディング。GKが弾いたボールを高柳郁弥が振り抜くが枠を捉えることができなかった。その後も攻め続けるがゴールを奪うことができない。後半は甲府が盛り返してきたものの、71分にはゴール前で飯島陸にシュートを打たれるが志村滉のスーパーセーブで防ぐなど、試合は0-0のまま終盤に突入。それでも74分だった。甲府がショートカウンターを仕掛けピーター ウタカのクロスを鳥海芳樹が技ありのヒールで流して甲府が先制。さらにその3分後には三浦颯太の折り返しを中村亮太朗に押し込まれて追加点を許した。試合はこのまま終了。大宮は5試合ぶりの敗戦となった。
これにより、大宮はこの試合に敗れるとJ3自動降格圏の21位以下が確定する。それだけにアウェイであれ得点を奪いに来ることは間違いない。それを上手くかわし、エスパルスが先制して、さらに相手が出てきた裏を突いて得点を積み重ねる。これが王道の勝ちパターンだろう。
すでに今節のチケットは完売。満員のアイスタで、最後は今年一番の「勝ちロコ」で締め、今季最終節へと向かう。
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2023 明治安田生命J2リーグ 第41節
11月4日(土)14:00キックオフ
清水エスパルスvs大宮アルディージャ
<放送>
DAZN
エフエムしみず
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