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【山形戦プレビュー】~エスパルスらしい戦いを~

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エスパルスにとって初めての舞台となるJ1昇格プレーオフ。もちろん、ここに進出することは本意ではなかっただろう。ただ最終節の出来でJ1を戦うには不安が残っていたに違いない。この試練を乗り越え、さらに成長しJ1に乗り込んでいきたい。


その最終節はエスパルスらしくない戦いだった。序盤から水戸の勢いに押されボールを保持することができない。逆に何度もシュートを打たれるが、相手の精度に助けられている部分もあった。前半を終えエスパルスのシュートはゼロ。後半は切り替えてようやくシュートを放つなどペースを取り戻してきたところだった。しかし62分、自陣でのパスミスから最後は安藤瑞季に決められてしまう。厳しい立場になったがサイド攻撃に活路を見出すと、81分に山原怜音のクロスにチアゴ サンタナが豪快に合わせて同点。勢いに乗った攻撃陣が次々と決定機を作るが、わずかに枠を捉えることができず試合終了の笛。2位だったエスパルスは、磐田、東京Vに抜かれ、最終順位は4位となった。


まさかの結果にスタジアムは静まり返る。しかしその後、すぐにエスパルスサポーターの声援が聞こえた。最後の最後まで選手たちを励まし、そして次に向かう勇気を与えてくれている。今度こそ、今度こそ、その応援に応えなければいけない。


一方の山形は甲府と「勝ったチームがプレーオフに進出する」という、こちらも熱い戦いになった。前半は山形が決定機を作るが決めきれず、逆に後半は甲府がチャンスを作っていた。そして59分、三平和司がエリア内で倒されてPKを獲得。クリスティアーノが決めて甲府が先制する。しかし81分に小野雅史が倒されて、今度は山形にPKが与えられる。宮城天が難なく決めて同点に。試合はここからあと1点を巡って激しいぶつかり合いとなり90分が経過。アディショナルタイムは7分、その中でゲームが動いた。90+2分、右サイドでボールを受けた南秀仁がゴール前に折り返し、これをデラトーレが合わせる。劇的勝利となったのは山形だった。第38節から5連勝で、8位から5位に上げプレーオフに滑り込んだ。その勢いには注意しなければいけないだろう。


山形は、これまで3度プレーオフに進出している。2014年は、準決勝で磐田と対戦し、後半アディショナルタイムにGK山岸範宏のヘディングで勝ち越しミラクルを起こした。決勝は千葉を1-0で下してJ1に昇格している。2019年には1回戦は大宮に勝利したものの、2回戦で徳島に0-1で敗れて敗退。昨季は1回戦で岡山を倒し、2回戦は熊本に2-2で引き分けたが、レギュレーションの関係で熊本が突破している。山形はプレーオフ6試合で4勝1分1敗と強さを見せている。


エスパルスは上位チームとして臨むため、この試合は引き分けでも突破が決まる。ただ、そんな消極的な姿勢を見せるはずはない。今季のエスパルスの象徴である「超攻撃的、超アグレッシブ」な姿勢を見せることが求められるだろう。山形との前回対戦では、15分にサンタナ、30分に岸本武流、45分に高橋祐治とテンポよくゴールを奪って快勝した。その時のような展開を見せて、失いかけたサポーターの信頼を取り戻すこと。そして自信を取り戻して決勝に進みたい。


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2023 J1昇格プレーオフ 準決勝 

11月25日(土)13:00キックオフ

清水エスパルスvsモンテディオ山形

@IAIスタジアム日本平

<放送>

DAZN

テレビ静岡

NHK山形

エフエムしみず

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