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【イベントレポート】10/28(土)熊本戦S-PULSE×清桜新聞 WEB特別号!

エスパルスは2017年より地域スポーツ振興とホームタウン活動の一環として、地域の高校生の実践的な学びの場を提供することを目的とし、静岡市内高等学校とのコラボレーション企画を実施しています。今年度も市内より参加校を募集し、年間を通じてアイスタでホームゲームを盛り上げていただいています。10月28日(土)の熊本戦では、多くの学校にご参加いただき、パフォーマンス披露やボランティア体験、コラボグッズ・弁当販売、ウェルカムボード掲出など様々な企画を行う「高校生コラボデー」を実施しました。


当日の様子を静岡市立清水桜が丘高校 報道部の皆さんがレポートにまとめてくれましたので、ぜひご覧ください!

清水桜が丘高校 報道部レポート

10月28日(土)、明治安田生命J2リーグ第40節、ロアッソ熊本戦において、高校生コラボデーが開催された。清水エスパルスと清水桜が丘高校とのコラボも5年目となり、商業科の生徒を中心に、部活動やボランティアの生徒も参加して、IAIスタジアム日本平を大いに盛り上げた。その様子を、清水桜が丘高校報道部1年生記者2名がレポートする。

(清桜新聞…清水桜が丘高校報道部が週刊発行している学校新聞)

◆高校生コラボグッズ

午前10時、キックオフ3時間前にも関わらず、スタジアム前は多くのサポーターによって賑わっていた。J1昇格がかかる大事な試合ということで、サポーターの士気も高まっていると感じられた。スタジアム入り口では、本校書道部が担当するウェルカムボードが観客を出迎えていた。


今回は、清水エスパルスとのコラボとして、商業科生徒が企画したグッズを5種類販売した。


清水桜が丘高校の校章と清水エスパルスのエンブレムが入ったブランケットやタオルマフラー、今シーズンの清水エスパルスのユニフォームと本校サッカー部のユニフォームがデザインされたキーホルダーなどが制作された。また、トートバッグには、本校の校章やエンブレムのデザインだけでなく、エスパルスのマスコット、パルちゃんが、本校の制服や、サッカー部のユニフォームを着用したデザインのものも展開された。


店頭のワゴンに清水桜が丘高校の商品が並ぶと、沢山のお客さんが商品の前で足を止め、実際に手にとって購入していた。ストアの入口付近では、商業科生徒がマイクを使っての販売の呼びかけも行っていた。


購入したお客さんからは「清水のサッカーファンとして、このコラボは嬉しい」という声や、「桜が丘高校からJリーグへ行く選手が出てほしい」という、本校への期待の声も頂いた。

◆コラボ弁当「ばかうまか弁当」

スタジアム内の飲食販売ブースでは、2年商業科の「商品開発と流通」の授業で生徒が考案したこう月さんとのコラボ弁当「ばかうまか弁当」が販売された。名前には、「ばか」が静岡弁で「とても」、「うまか」が熊本弁で「美味しい」という意味を込めている。このコラボ弁当には、清水と熊本の特産物が使われていて、ボリューム、栄養バランス共に考えられて作られている。


コラボ弁当を購入した方々には、商業科生徒が出演していたラジオや、エスパルスホームページなどを通してこの弁当のことを知り、購入してくださった方が多くいた。桜が丘OBの方も「楽しみにしていた」と足を運んで購入して下さった。また、ロアッソ熊本のサポーターの方は、「両チームの特産物を使っているなど工夫が施されていて、作り込みが感じられる」と話して下さった。


販売を始めた頃はお客さんも少なかったが、吹奏楽部やチアのステージ近くだったこともあり、昼が近づくにつれ客足が伸び、見事350食を完売することができた。販売するテントの前には、子供連れの夫婦や大学生など、年代関係なく行列ができる時もあった。


私たちもスタジアムで弁当を食べたが、工夫された食材がボリュームいっぱいに詰まっていて彩りも美しく、腹も心も満たされる、とても美味しい弁当となっていた。

◆吹奏楽部・チアの演技

試合前、清水桜が丘高校吹奏楽部が場外イベントスペースで演奏を披露した。

エスパルスの応援歌であり、選手入場の際に流れる「雷神」、清水桜が丘を象徴する「清桜サンバ」、清水らしい「かっぽれFANK」が披露され、会場一帯を大いに盛り上げていた。吹奏楽部の力強い演奏は、イベントスペースを幾重にも囲んだ観客を大いに魅了していた。

試合開始時、選手入場の際にも「雷神」をピッチで生演奏した。演奏前、部員たちは緊張した面持ちだったが、演奏が始まると一変、満員のスタジアムに力強い音色を響かせ、試合前の選手やサポーターにエールを送っていた。

その後、静岡商業高校チアリーディング部と常葉大学附属橘高校のチアリーダー部がチアダンスを披露した。しなやかで迫力のある華麗なダンスで、多くの観客を笑顔にし、楽しませていた。またハーフタイムでは、エスパルスのチアチーム、オレンジウェーブとダンスショーを行った。高校生とのコラボでスタジアム内を魅了したチアリーディングは、サポーター達を楽しませ、スタジアムを大いに盛り上げていた。

◆「ベストスタッフ2023」表彰式

今回は特別に、試合前のピッチ脇で取材を行わせていただいた。キックオフ前のピッチでは、「ベストスタッフ2023」の表彰式が行われた。これは、「清水エスパルスおもてなしプロジェクト」の一環として行われており、今シーズン素晴らしいおもてなしで貢献した方を表彰するものだ。清水エスパルスの社員だけでなく、外部のスタッフやボランティア、警備員さんなど15名が山室晋也社長から表彰された。表彰された方々は賞状を受け取るとハロウィン衣装に身を包んだパルちゃんファミリーと記念撮影をするなどして、受賞を喜んでいた。

その中で、本校の卒業生の堀池虹子さんが表彰されていたのでお話を聞いた。表彰されたことに関しては、率直に嬉しいと話してくれた。高校時代の思い出は、井川での研修だそうで、高校生へ「3年間はあっと言う間なので、勉強や運動も大事だけど、遊ぶことも大切にしてほしい」とのメッセージをいただいた。

◆清水エスパルスの方々へのインタビュー

今年は、試合前の貴重な時間をいただき、エスパルス広報部の河原直緒さんにお話を聞いた。


河原さんは、日頃、清水エスパルスの魅力をより多くの人に伝えるために、広報部での業務を担当している。


清水エスパルスは、2017年から毎年、桜が丘高校とコラボしており、最近では他の高校ともコラボしている。このように毎年、高校とのコラボに力を入れている理由は、地域の学生に活動実践の場を提供することで、企画アイデアに地元の若い力を借りることができるだけでなく、ホームタウンである静岡市の高校生にエスパルスを知ってもらうきっかけ、将来のファン作りにもつながることでいい関係を築くことができるからだと話してくれた。


今年のコラボについては、「気持ちのこもったコラボだったので、商品を通じて関係を深めることができて良かった」と語っていた。


また、今後については「高校生ならではの流行を生かしたコラボをしたい」と語っており、コラボを通して、高校生とエスパルスが繋がるようなコラボをしたい、SNSも積極的に活用していきたいとも話していた。

次に、株式会社エスパルス代表取締役の山室晋也社長に話を伺った。当日はハロウィンが近かったため、社長がかぼちゃに仮装し、スタジアム入り口に立って観客を迎えていた。開門前のわずかな時間にお話を伺うことができた。


社長の主な仕事内容は、会社経営、チームの成績を伸ばすこと、ファンを増やすことだと語っていた。


また本校のコラボ商品についても伺うと、「よく作り込まれていて雰囲気も毎回良い」と話して下さった。高校生に求めることは、「チャレンジし続けること、失敗を恐れないこと」だと語っており、高校生に期待を寄せていた。


社長の仕事は社長室に座って会社経営を行うというイメージだったが、社長自らスタジアムに足を運び、仮装姿で手を振ったり、ハイタッチをしたりしてお客さんを楽しませている姿が印象的だった。このような取り組みも、サポーターから愛されるチームになるためにファンを増やす努力の一環だと感じた。

◆取材を終えて

本当にたくさんの人たちによって、清水エスパルスと桜が丘高校のコラボは成り立っていると感じた。今回の取材を通して、サッカーに対する熱意や愛情を感じることが出来た。これからのコラボでは、より多くの人に清水サッカーの熱を感じてもらえるようなことをしたいと思った。(渡辺)


清水エスパルスと桜が丘のコラボは前々から知っていたが、実際に取材をすることで、想像していたよりも工夫が施されていて、会場の雰囲気に圧倒された。来年のコラボでも清水エスパルスと桜が丘がどんなコラボを行うかが楽しみだ。(天野)

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