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【2024鹿児島キャンプ7日目】トレーニングレポート・選手コメント

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トレーニングレポート

11日間の鹿児島キャンプも7日目を迎えた2月6日。鹿児島入りから初めて好天に恵まれたなか、「フィジカルもまだまだ追い込んでいく」と秋葉忠宏監督が宣言していたとおり、ハードな練習が行われた。


ジョギングや柔軟、パス&コントロールなどで身体を温めると、少し広めのスペースでロンド(鳥かご)を実施。続いては、先ほどよりも狭いエリアでのロンドを行い、互いにコミュニケーションを取りながらボールタッチの感覚などを身体に染み込ませていった。


「ボールを使った練習はここまで」という指示のもと、選手たちはカラーコーンが設置されたエリアへ移動。コーチ陣が「今年やったYo-Yoテストの結果をベースにしつつ、去年からの蓄積データも反映しながら振り分けた」というA、B、Cの3グループに分かれ、グループごとに設定タイムが異なるシャトルランを実施した。


1セット目を終えた時点で、「これアカンやつや」と苦悶の表情を浮かべる選手たち。なかでも最も設定タイムが厳しいAグループに入ったのは、北爪健吾、原輝綺、山原怜音、成岡輝瑠の4名。北爪は「自分との戦いだから」と自分自身に言い聞かせるように唱え、2セット目に臨んでいった。


当初は4セットが予定されていたものの、“選手代表”の乾貴士が古邊考功フィジカルコーチとのじゃんけんに勝利したことで、1セット免除が決定。これによりモチベーションを上げた選手たちは、3セット目もフルパワーで走りきり、「35歳になってこんな地獄を味わうとは思わなかった」(乾)というきついフィジカルトレーニングを乗り切った。


「みんなできついトレーニングを一緒に乗り越えることで、絆とか、新たに得られるものがある」と宮本航汰が話していたように、走りの合間のレスト中には「みんな頑張ろう!」という声が飛び交うなど、一体感を増した選手たち。また、フィジカルコーチ側としては、「走るだけで強くなるわけではなく、あくまでも強くなるためのプランの一つ。これで明日以降の身体に変化が生まれれば、やって良かったという結果になる」という狙いがあるという。


午後の練習がオフに変更となったため、一部選手たちは疲労が残る中でも古今東西リフティングなどでリラックスしながら居残り練習を行い、この日の練習は終了。キャンプは残り4日。さらに自分自身を追い込みながら、開幕に向けたアピールを続けていく。


選手コメント

乾貴士選手

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35歳にもなって、こんなに走るとは思わなかった。(シャトルランの)2セット目が終わった時点でほんまにきつかった。監督は今年、特に精神的な強さを求めていると思うので、きつい練習をしていく上で自分たちがどう打ち勝っていくか。いかにきついことから逃げずにできるか。今日に関して言えばみんな練習をしっかりやりきったので、よく頑張ったんじゃないかなと思う。


キャンプ中、身体はきついけど新加入選手たちともだんだんコミュニケーションが取れてきているし、試合もこなしながら戦術面の擦り合わせもできてきているので、徐々にチームとして良くなってきている感覚がある。今年は(矢島)慎也、(松崎)快、(ルーカス)ブラガとか個の特徴を持った選手が加わったし、若くて良い選手もたくさんいる。期待して良い選手たちばかりだと思うし、一緒にプレーするのが楽しみ。


(2/4の山形戦は)去年から言っているけど、点が取れる時に取らないとああいう試合展開になってしまう。チャンスで決めきる力は早くつけないと開幕に間に合わなくなってしまうので、そこはみんなでもっと合わせていかないといけない。とにかく今はみんなのイメージを合わせていくことが一番大事なので、残りのキャンプ期間ではイメージの共有というところを意識したい。


白崎凌兵選手

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今年のキャンプは走りが多いかなと思うけど、そこをみんなで楽しみながら乗り越えられている。個人的にはキャンプ前にケガで少し出遅れてしまったが、山形戦で70分弱プレーして、思ったよりも身体が動けたのは良かった。もちろん試合勘の部分はまだまだだけど、順調に来ていると思う。


山形戦で感じたのは、自分たちがトライしている部分でのミスが多々あった。そこは今の時期だからこそチャレンジしているところなので、ミスが出ること自体は悪くないと思う。ただ、やっぱり点を取るというところは去年からの課題で、より一人ひとりが意識していかないと。チアゴ(サンタナ)も移籍したし、一人ひとりが「自分が勝たせるゴールを決める」という意識でやっていくことが必要になると思う。


そのために自分も練習からシュートは意識しているし、「自分が決める」という意識は去年以上に持っている。そういう意識の部分と同時に、チームとして得点パターンを増やしていくことも大事で、個の強みを生かしたゴールも必要だと思うし、チームとして連動してゴールを奪ったり、お互いを生かし合うプレーは去年よりも出るようになるんじゃないかなと思っている。


それを実現するためにはキャンプ中からもっともっと声を出していくことと、お互いの特徴を理解して良さを引き出し合うこと。チャレンジして、成功と失敗を繰り返して精度を上げていくことがこのキャンプの目的だと思うし、お互いに擦り合わせていくことをもっと意識して取り組んでいきたい。


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