トレーニングレポート
晴天ながらも、時折冷たい風が吹き、肌寒さが感じられる「鹿児島ふれあいスポーツランド」。キャンプ4日目を迎えた今日は、約1時間30分のトレーニングで汗を流した。
連日、負荷の大きいトレーニングが続き、選手たちには疲労が蓄積している中ではあるものの、ウォーミングアップでは2人1組のメニューが取り入れられるなど、乾貴士を中心に和気あいあいとした雰囲気が流れた。
3人組でのパス回しを行った後は、ハーフコートでGKも含めたサイド攻撃の練習。攻撃側が4人に対し、守備側はGKも含めて3人で対応するシチュエーションで、秋葉忠宏監督からは「こういう状況が一番キツい。でも責任持ってついていけ」という声が飛んだ。人数を増やし、フリーマンも導入した形式では、宇野禅斗と小塚和季が立て続けに威力のあるシュートでネットを揺らした。「とくに中盤は人数が多い中での競争だし、自分はどこで起用されるかも分からないので、やはり点は取れたほうがいい」と小塚。過熱するチーム内競争への意欲を口にした。
最後はハーフコートでクロスゲームを行い、クロスからの攻撃、守備の確認を高い強度の中で繰り返し実施した。フィールドプレーヤーは午前練習のみで終了ということもあり、各自で筋トレや体幹トレーニングなどをプラスアルファで取り入れ、明日の済州ユナイテッドFC戦に向けて備えた。GK陣は午後もトレーニングを実施し、濃密なキャンプ4日目を終えた。
また、夕食後には、城山ホテル鹿児島にて、エスパルス鹿児島後援会 激励会が行われた。激励会には秋葉忠宏監督をはじめ選手10名が参加し、秋葉監督と、選手を代表して宇野禅斗が挨拶をした。最後に会場にお集まりいただいた方々と記念撮影を行い、皆さまの拍手で送られ会場を後にした。
選手コメント
小塚和季選手
練習はハードだが、みんな最後までやりきっているし、コンディションはみんな良いと思う。ここまではコンディションを上げることや身体づくりがメインだったと思うが、明日の済州戦を含め、これからどんどんゲーム形式が増えてくる。今日の練習でも少しゲーム形式のようなメニューがあったが、やはり個人個人の能力や特徴を知ったり、コンビネーションを合わせていくのはゲームなので、ここから開幕に向けて合わせていけたらと思う。
自分はどこのポジションで起用されるか分からないが、中盤は人数が多いし、日頃の練習の中でもゴールなどでアピールできる選手が良いと思う。ただ、これまでの練習では中盤の選手は点を取れているが、前線の選手に得点が少ないのかなと。そこはチーム全員が危機感を持つべきところだと思うし、フォワードが点を取れるようなチームにしていかなければいけないと思う。今はゼロトップを試していたり、自分が前線に入ることもあるので、僕自身もゴールは目指していきたい。
(明日の済州戦に向けて)韓国のチームはやはりどんどん身体をぶつけてくるし、スタイル的に接触プレーが多いので、それにビビらないこと、怖がらないことは周りの選手にも伝えるようにしている。あとはケガをしないように気をつけたい。
梅田透吾選手
だいぶ負荷の大きい練習をやっているが、それでもやはりキャンプは楽しい。自分自身の調子も悪くないし、ケガをしそうな雰囲気もなくできている。
今季はJ1での戦いになるので、細かいところで精度を求められるシーンが増えてくると思う。そこは今までも意識はしていたが、より一層日頃のトレーニングの中で意識を持つようにしている。
(明日の済州戦に向けて)特別意識を変えることはないが、日本のチームとの対戦とはまた違った楽しさがあると思う。残りのキャンプ期間もケガなく、風邪をひかずに過ごせるよう、しっかり睡眠をとりながら、充実した期間にしていきたい。
弓場将輝選手
キャンプ4日目を終えたが、心身ともに鍛えられている。大分ではここまで走ったことがなかったので衝撃は受けているものの、メンタル面はタフになってきていると思う。明日の練習試合では、ここまで走ってきた成果をゲームの中で出せるように準備したい。国外のチームが相手であろうと、自分は120パーセントでやることは変わらない。
ミーティングでも「まずは守備を固く」と秋葉さんに言われているし、今日のクロス対応の練習の中でもボランチのスライドの部分は指摘された。そこを徹底的にできるようにした上で、攻撃面でもアイデアを出していけるようにしたい。(練習の中でボランチの選手にシュートチャンスが多いが)こぼれてくるので、あとは決めるか外すかの2択。自分も決められるようにしたい。