エスパルスは静岡市国際交流課と連携して、多文化共生推進に取り組んでいます。本連携の一環で、誰もが住みやすいまちの実現、またスタジアムおもてなしプロジェクト推進のため、スタジアムボランティア パルちゃんクラブを対象に『やさしい日本語講座』を実施しました。
今回のような講座は初めての開催でしたが、東京ヴェルディ戦の活動前に約40名のパルちゃんクラブのメンバーにご参加いただき、講師のやさしいにほんご あるめりあ 磯田様、木藤様より、①在留外国人について、②「やさしい日本語」について、③分かり易く伝えるコツ(三文クッキング)についてお話いただきました。
誕生のきっかけは阪神淡路大震災
現在静岡県には約124,000人、静岡市には約15,000人の在留外国人がいます。「あなたはどのくらい日本語ができますか?(聞くこと)」と問うと、「やさしい日本語」なら85.2%の方がわかると回答されました。(静岡県多文化共生基礎調査2024)
「やさしい日本語」誕生のきっかけは、阪神淡路大震災。外国人負傷者、犠牲者に災害情報が伝わらなかったことを機に、外国人にもわかる日本語…「やさしい日本語」が普及し、様々な場所で使われています。
『ハサミの法則』<はっきりと・さいごまで・みじかく>
「やさしい日本語」のポイントは『ハサミの法則』。<はっきりと・さいごまで・みじかく>言うことが大切です。
普段スタジアムで当たり前のように使っている「入場」「禁止」などの漢字熟語、「ペットボトル」「キッチンカー」などの和製英語、敬語なども外国人にとっては難しい言葉です。ご案内時には、方向を指す、〇✕などのジェスチャーで示したり、イラストやピクトグラムで伝えたり、よくあるお問合せに対し事前に答え方を「やさしい日本語」で考えておくことも大事です。
パルちゃんクラブの皆さんは日頃の活動やお問合せのシーンを思い浮かべながら真剣に耳を傾けていました。
参加された方々は、「ボランティアに慣れてきて、早口で話してしまうこともある。今日の講座を受けて、相手の話を聴いてゆっくり話すことや手振りを交えて案内することを意識したいと感じた。」、「外国人の方々には英語で対応しなければならないという先入観があった。日本語でも良いということを学べて新たな発見になった。」、「やさしい日本語は、外国人の方々のみならず、高齢者やお子さんとのコミュニケーションにも生かせると思った。」といった感想を持たれていました。
ご参加いただいたパルちゃんクラブの皆様、やさしいにほんご あるめりあ・静岡市国際交流課の皆様、ありがとうございました。
エスパルスはこれからも誰もが安全に楽しめるスタジアムサービスを目指します。
