PARTNER パートナーの想い

黒子に徹して、カンボジアにスポットライトを当てるつもりです|株式会社タイカ/鈴木 大登さま

日々様々な形で支えていただいているパートナーの皆さまが、どんな想いや意図を持ってパートナーシップに取り組んで頂いているか、各社の代表に直接お話を伺わせて頂く『パートナーインタビュー企画』

第二弾は、8月9日(月)横浜F・マリノス戦にて冠試合「CAMBODIA DAY」を行う株式会社タイカの鈴木 大登さまにお話を伺わせて頂きました。

清水生まれの社長が牽引する、清水で創業された企業が、「なぜカンボジアなのか?」という疑問や、冠試合に込められた想いについて語って頂きました。


――2017年よりエスパルスとパートナー契約を締結したのは、鈴木社長がエスパルスのユニフォームを購入したことがきっかけだとクラブスタッフの方から伺いました。

グッズ担当から営業担当へユニフォーム購入の話が伝わり、ユニフォームと一緒にパートナーシップのお話もいただきました。弊社は清水で創業し、静岡のために何かしたいという強い思いがありました。実は、私がエスパルスのユニフォームを購入したのはその時が初めてで、何か縁を感じました。

ただ、その縁がなくても、いずれはエスパルスにたどり着いていたと思います。私は清水出身で、小学校高学年の頃にJリーグが始まり、自然とエスパルスに憧れていました。チケットの入手が困難で、ユニフォームも子どもにとっては高く、まさに雲の上のような存在でした。エスパルスのことが好きで、試合があれば勝ち負けに一喜一憂し、生活の一部になっていました。当時好きだった選手は澤登正朗さん。チームのエースで、日本代表にも入っていて、カッコよかったです。大学進学と同時に上京してからは静岡を離れていますが、故郷に応援できるチームがあるのは幸せなことだと感じています。



――社長自身はサッカー経験があるのですか?

正式な部活動に加入していたわけではないので上手くはないですが(苦笑)、サッカーをするのは好きで、大学時代には自分でサークルを立ち上げました。今も社会人サッカーチームに所属しています。また、コロナ禍以前は海外拠点に出張すると、毎回現地の従業員とサッカーをしていました。年甲斐もなく夢中になってしまうので、ダイビングヘッドをして頬を切るなど、だいたい2年に一度ぐらいはケガをします(笑)。

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――事業内容についても聞かせてください。

現在は主に3つの事業を展開しています。

1つ目は、αGEL(アルファゲル)をはじめとした多機能素材の製造・販売です。独自開発したゲル状素材で、生卵を高さ18mから落としても割れないほどの衝撃吸収力が特徴です。例えば、スポーツシューズや腕時計、また、自動車やディスプレイなど様々な用途に提供しています。

2つ目は曲面印刷事業です。特殊フィルムを水面に浮かべ、水圧で転写する独自技術を47年前に開発しました。今でこそ様々な製法がありますが、当時は塗装か、曲面印刷のどちらかしかありませんでした。例えば、学校で使うリコーダー本体の色・柄は、弊社の曲面印刷が使われています。また、自動車の内装では国内外の大手自動車メーカーの車種でも長らく採用されており、世界的にも認知されている技術です。

3つ目は介護・福祉事業で、αGELの原理・知見を用い、高齢者向けに床ずれを防ぐマットレスを製造しています。介護業界においては静止型マットレスのシェアも大きく、多くの方が品質を認めています。

もともと総合商社、そしてIT企業に勤めていましたが、製造業のハイブリッド化が進む今、この業界の面白さを日々感じています。従業員によく伝えるのが「製造するんじゃない、創造するんだ」と。価値あるモノを考えて生み出し、使ってもらうことに意味があり製造が目的ではないのです。

――今季からユニフォームショーツに『Cambodia Kingdom of Wonder』と掲出されています。ユニフォームに企業名ではなく、国名を入れるのはJリーグ初の試みだそうですね。

「なぜカンボジアなのか?」という疑問を持たれる方が多いのですが、もともとカンボジアへの関心が強かったわけではありません(苦笑)。しかし、事業でカンボジアと関わるうちに、カンボジアの魅力に惹かれるようになりました。

弊社はカンボジアの人々の力も借りて事業が成り立っており「彼らのために我々も何かをしたい」という想いが自然と湧いてきます。カンボジアは観光立国であるため、このコロナ禍において経済的に大打撃を受けていると聞きました。一方、コロナの影響はスポーツ界にも大きく及んでおり、エスパルスも困難な状況にありました。

幸いにも弊社は経営的に大きな打撃を受けたわけではなく「全員がWIN-WINになれる方法はないか?」と考え、ユニフォームにカンボジアへの応援メッセージを入れる案をひらめきました。エスパルス・カンボジアの双方に興味を抱いてもらえるきっかけとなり、縁を広げる効果があったのでは、と感じています。

――縁を大事にするために様々な取り組みをしていて、サッカーもそのツールの一つということですね。

コロナ禍以前は2年に一度、アメリカ、中国、カンボジアの拠点から従業員を日本に招待し、フットサル大会を実施していました。国内拠点で研修をし、東京見物をして、最後にフットサルをしてから帰国するコースです。タイカグループのつながりを皆さんに感じてもらい、日本のことを知ってもらう目的もあります。日本や会社のことを好きになってもらうきっかけになればいいなと思っています。

そのように常々「今、何が必要か?」と考え、数々の取組みを実施してきた中で、今年はカンボジアへの応援メッセージを掲出することがエスパルスとカンボジアの両者に対してベストだと考えました。カンボジアの方々に日本のサッカーチームがカンボジアを応援していると知ってもらい、それを機にエスパルスを好きになってくれることが、清水に対する恩返しの一つになるかと思っています。

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――8月9日の横浜F・マリノス戦はタイカの冠試合ですが、今年は「CAMBODIA DAY」と銘打って様々なイベントを準備しているとお聞きしました。

今回は、冠試合ですがタイカのカラーは一切出しません。タイカは黒子に徹して、カンボジアにスポットライトを当てるつもりです。「CAMBODIA DAY」と打ち出すことで、在日カンボジア大使も来場してくださる予定です。

従業員に伝えているのは「野球で例えるなら毎日、毎回が4番でエースではない」ということです。いつも主役でいるのは難しく、時には黒子に回るべき時もあります。みんなで社会を生きていくためには、そういった譲り合いの考え方も大事ではないでしょうか。

――エスパルスとパートナー契約を結んだメリットとして、もともとのビジョンになかったものはありましたか?

コロナの影響で実施できなかった昨シーズンを除いて、冠試合の時には全国の従業員を招待し、同じオリジナルのユニフォームを着て応援しています。一緒に応援に行くことはもともと想定していましたが、家族も一緒に連れて行きたいという声が挙がり、今では家族ぐるみで集まる交流の場となりました。ご両親を連れて来る若手もおり、試合中は一体感を感じ、良いコミュニケーションの機会に感謝しています。

――最後に、横浜FM戦の「CAMBODIA DAY」に向けて、ファン・サポーターの方々へのメッセージをお願いします。

当然、エスパルスの勝利を観たくて応援にいらっしゃると思いますが、当日は日本カンボジア協会の方々にご協力いただき、カンボジアに関するブースを出展する予定です。少しでもカンボジアに興味を持っていただけたら嬉しいです。日頃、触れることのない文化を知ることができますし、清水発祥の企業が、カンボジアでも何かやっているぞと少しでも縁を感じていただければ幸いです。

また、「マン・オブ・ザ・マッチ」はいつもは一人だけ選出されますが、当日は「ベストオフェンス賞」と「ベストディフェンス賞」を用意します。

少しでも選手たちの力になりたく、ファン・サポーターの皆さんと一緒に必ず勝利の喜びを分かち合うつもりです。

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鈴木 大登(すずき たいと)様のご紹介

株式会社タイカ 代表取締役社長

1978年12月4日生まれ、静岡県清水市(現 静岡市)出身。

2001年 三菱商事株式会社、楽天株式会社を経て、2006年 株式会社タイカに入社、取締役就任。

2011年 常務取締役 常務執行役員、2012年 代表取締役社長 最高執行責任者、2020年 代表取締役社長 最高経営責任者兼最高執行責任者就任。

創業の地である地元清水への恩返しとして、清水エスパルスのスポンサーを務めている。

株式会社タイカのご紹介

株式会社タイカは、非常に柔らかいゲル状素材「αGEL(アルファゲル)」を独自に開発し、製造・販売しています。

また、介護・福祉用品を開発・販売するウエルネス事業のほか、特殊フィルムを用いてさまざまな材質や形状にプリントする曲面印刷事業を展開。技術開発型企業として、世界の人々の快適で豊かな生活をサポートしています。

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