今回こういう人事があって、ピーター（クラモフスキー前監督）さん、今矢（直城）コーチ、安野（努）フィジカルコーチに、「勝って恩返ししよう」ということをみんなに要求した。そして、こういう状況の中でも応援に来てくれるサポーターの方々、そして画面を通して応援してくれている方々に、最後に笑って終えられるように、「みんなでハードワークをしよう」ということでやってきた。最初から行き過ぎて疲れたところもあったと思うが、そこから持ち直して、最後まで集中してくれたことに尽きると思う。

――ハーフタイムに声をかけたことは？

予想していたフォーメーションとは違ったので、そこをしっかり整理して、ズルズル引くことのないように、前から行こうということを指示した。そして取った瞬間に前に出ていこうという、当たり前のことを当たり前にやろうということを伝えた。

――昨日の会見で「戦う集団」ということを強調していたが、今日の試合ではどうだったか？

私からは、足をつるまで、声が枯れるまで、みんなが声を出して戦ってくれたと思う。

――後半に西澤選手と、金子選手の立ち位置を入れ替えていると思うが、その意図は？

（西澤）健太は、私のやりたいことが分かっていると思うので、右サイドで起点を作って欲しいということと、金子（翔太）は背後への飛び出しが素晴らしいので、そこを入れ替えることで相手のサイドバックの背後、相手のギャップを突くようにやっていこうということで入れ替えた。

――ゴール前の質や粘りを改善したいと言っていたが、その評価は？

昨日の30分しか練習をしていないので、その確認はほとんどできていないが、ただ伝えてはいた。今日もゴール前で慌ててファーストタッチが長くなってしまったり、足元に入ったりしてしまったことがあったので、これから少しずつ上げていきたい。ただ、守備に関しては、ヴァウド、ファン ソッコをはじめ、みんなが体を張ってシュートブロックしてくれたと思う。

――今日の内容で、課題は？

守備に関しては、昨日1日で、できる限りのことを彼らに伝えてやってきた。それが何となくイメージとして出てきたと思うので、そこを積み上げて、もっと強固な守備を作っていきたいと思っている。攻撃ではビルドアップが上手くいっていなかったので、ピーターさんがやってきたことを継承しながら、ボランチのボールの受ける位置、サイドバックの受ける位置をもう少し工夫しながらやっていきたい。