リーグ戦を含めてなかなか勝てていなかったことに対して、私自身もそうかもしれないが、選手たちにも不安要素があって、立ち上がり相手のスピードに戸惑いがあったが、何とか大久保（択生）がセーブしてくれたりして、自分たちが流れをつかんできた。その中でベンジャミン（コロリ）が（点を）取ってくれて、ちょっと余裕ができたと思う。そこから自分たちのプラン通りというか、自分たちのボールを持つ時間、意図的に崩す時間が出てきたと思う。後半、自分たちが2-0で勝っているということもあり、相手が前から来ることもあるし、守備的になるところがあったが、そこをもう一つひっくり返せるようなパワーだったり、得点を決めることができるようになればと思う。しかし、すぐにはできないと思うので、1つ1つ積み重ねながらだと思う。

――白崎凌兵選手がキャプテンマークを巻いた理由は？

今シーズンエスパルスに復帰してから、責任感を持って、選手たちとコミュニケーションを取りながらやっている姿を見ているので、彼に託して、キャプテンシーも持ってもらって、さらに良いチームを作っていけるようにしたかった。

――片山瑛一選手を1つ前で起用した理由は？

1つは相手がハイプレスをかけてくるので、それを回避すること。もう1つは山原（怜音）をサイドバックでチャレンジしたかったので、その2つを考えた。

――片山選手が起点になっていたと思うが、評価は？

期待通りのプレーをしてくれたと思う。

――久々の勝利で、チームにもたらすものは？

1つ勝つということは簡単なことではなく、選手たちが普段のトレーニングから手を抜かずに、試合に出る選手、メンバーに入る選手だけでなく、それ以外の選手たちが練習で同じ方向を向いてやってくれている。それによって勝利をつかむことができた。それを無駄にしないようにして、1つ1つかもしれないが、できるプレーを増やしていき、そのイメージを共有していくことが大事だと思う。

――ベンジャミン コロリ選手の評価は？

去年の夏から（エスパルスに）来て、今日が私が見た中で一番のパフォーマンスだったと思う。私も彼に厳しい言い方で、これをやってくれ！こういう風にやってくれ！という話をしたが、それを遂行してくれて、その中で得点を奪ってくれた。彼も自信を持ってやってくれて嬉しく思う。これをスタンダードに、さらに積み上げていけたら、もっとチームに溶け込んでいけると思う。