まだ頭がしっかりと働いていない状態で、正直コメントをするのは難しい。またしても終盤に失点して、このような形で終わるという形を繰り返してしまった。前半は、良い流れでゲームを進めることができて、追加点を奪っても良い場面があった。ただ、相手のキーパーのセーブもあり、それが奪えなかった。我々がしっかりと勝利をものにすることで、サポーターに対して喜びを与えるという使命を何としても果たしたかったが、それができずに非常に悔しい。

――終盤、相手が圧力を強めてきた中で、試合の締め方のプランは？

相手が前線に人数をかけて圧力をかけてくるというのは想定していた。そこをまた我々がひっくり返してカウンターの形で追加点を奪うチャンスもあった。そこで奪えなかったのは悔しい。失点のシーンはスローインからだったと思うが、エリア内のスペースを埋められず、相手にシュートを打たせてしまった。攻守にわたりバランスよく戦って、途中投入したベンジャミン（コロリ）には守備の面では中央を閉じるというだけでなく、攻撃面ではスペースを突いてもらうというのもプランとしてあった。だが、チーム全体として多くのチャンスを作ることはできなかった。失点をして悔しい形で終わったが、まだまだ自分たちの姿勢を崩してはいけない。29日に、また別の決勝戦になるので、そこですべてを出し切りたい。

――リードを守りきれなかったという教訓を生かしきれなかったが、チームにいま欠けていることは？

チーム全体にゲームの状況を読む力があって、落ち着いてゲームを運ぶことができれば、終盤の流れも変わってくるはずだと思う。それが正直できていなくて、こういう形になってしまったことは受け入れなければいけないが、我々がやらなければいけないのは、次の鹿島戦で崩れずに一つになって戦うこと。いまはそれ以外に考えられない。