「自分自身はいかに自然体で戦えるかどうか。それに尽きる」。就任5年目となる今季の新体制発表記者会見において、長谷川健太監督が自身の姿勢について語った言葉だ。さまざまな出来事があった激動の2008年シーズンを踏まえて、集大成と位置づける今季こそ念願のタイトル獲得を実現するために、指揮官がどんな想いを胸に秘めているのか。監督としての哲学も含めて、じっくりと語ってもらった。
―2008年を振り返ると、岡崎選手、山本真選手、岩下選手、山本海選手など、若い選手がぐっと伸びてきました。
彼らの日々のトレーニングを見ていれば、やってくれるだろうと思っていましたし、自分の力を発揮して、きちっと仕事をしてくれました。ただ個人としてもチームとしても、まだまだやれると思います。後半戦の成績だけ見れば、18チーム中1位の勝ち点を取ることができました。得点は2位で、失点は6位。胸を張れるような成績です。ただオフに入って昨季の試合内容をもう一度見直してみましたが、今季はもっともっとやらないといけないと感じています。
―10月の戦いで非常に調子が上がってきて、ナビスコカップ決勝に向けても、いけるという雰囲気がありましたね。
はい。でも今思えば、良すぎて見えなくなっていた部分があったのかなと。もっといろいろな想定をして準備ができたんじゃないかと思います。ただ、あの時期は良い形で3連勝して波に乗った状態でしたので、いろいろやるよりは、そのままの勢いに任せたほうが良いという判断を下しました。しかし、やはり決勝は別物で、メンタル的な部分を含めて、もう少し準備ができたかなと思います。終わった後で、本当にいろいろと考えさせられた試合でもありました。
―決勝戦後に、自分はこういうサッカー人生を歩んできたので、絶対にあきらめないと話されていました。
もちろん。今までも最後は必ずタイトルをつかんでいますから、今季がそういう年になるように、選手とともに一生懸命戦っていくだけです。
―ナビスコカップで決勝に進んだことによって、見えた部分というのは。
一言では言い表せないほどたくさんあります。決勝に進んだことによって大きな自信をつかんだ年だったと言えますし、収穫も非常に多かったと思っています。
―監督ご自身の中でも変化はありましたか。
それもいろいろあって、一言では言えませんが、もう少し柔軟に構えるということも必要だなという点については、シーズンを戦いながら感じていました。
―今季の新体制発表会見で、「自分自身は自然体でいきたい」と言われていましたが、今の話とも関係していますか。
はい。変に肩肘張らずに、ひとつの考えに固執しすぎずに、その場その場の状況や対戦相手の分析を踏まえながら、素直に自分の気持ちや考えを整理して、一試合一試合に臨んでいきたいです。
―それを踏まえた今季は、カップ戦も含めて何かひとつはタイトルをという目標は継続ですよね。
それはもちろんです。選手たちもサポーターも、その気持ちは強くなっていると思いますし、それだけの実力を持っていますので、ぜひタイトルを獲りたいですね。あとは、ACLの出場権獲得(トップ3入り)というのも、最低限クリアしなければいけないハードルだと思っています。
―その目標を達成するために必要なこととは。
しっかりと自信を持って戦えるかどうか、それを年間通してやれるかどうかだと思います。今季は素晴らしい補強ができましたし、昨季の後半戦以上の成績を残すだけのポテンシャルがあると思っていますから。ただ同時に、それは非常に難しい課題でもあります。良い準備をして、開幕と同時にどれだけ自信を持ってプレーができるかという部分が、いちばん大きなポイントになると思います。
―それができれば、結果は自然についてくると。
そう信じています。それに加えて、昨季の戦いを振り返ってみてもホームで勝つということが本当に大事だと改めて強く感じていますので、一試合でも多くサポーターに『王者の旗』を歌ってもらえるように、チーム一丸となって熱く戦っていきます。
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今回の長谷川監督インタビューの全編を、『2009年 清水エスパルス オフィシャルイヤーブック』(2月下旬発売予定)に掲載します。お楽しみに!
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―2008年を振り返ると、岡崎選手、山本真選手、岩下選手、山本海選手など、若い選手がぐっと伸びてきました。
彼らの日々のトレーニングを見ていれば、やってくれるだろうと思っていましたし、自分の力を発揮して、きちっと仕事をしてくれました。ただ個人としてもチームとしても、まだまだやれると思います。後半戦の成績だけ見れば、18チーム中1位の勝ち点を取ることができました。得点は2位で、失点は6位。胸を張れるような成績です。ただオフに入って昨季の試合内容をもう一度見直してみましたが、今季はもっともっとやらないといけないと感じています。
―10月の戦いで非常に調子が上がってきて、ナビスコカップ決勝に向けても、いけるという雰囲気がありましたね。
はい。でも今思えば、良すぎて見えなくなっていた部分があったのかなと。もっといろいろな想定をして準備ができたんじゃないかと思います。ただ、あの時期は良い形で3連勝して波に乗った状態でしたので、いろいろやるよりは、そのままの勢いに任せたほうが良いという判断を下しました。しかし、やはり決勝は別物で、メンタル的な部分を含めて、もう少し準備ができたかなと思います。終わった後で、本当にいろいろと考えさせられた試合でもありました。
―決勝戦後に、自分はこういうサッカー人生を歩んできたので、絶対にあきらめないと話されていました。
もちろん。今までも最後は必ずタイトルをつかんでいますから、今季がそういう年になるように、選手とともに一生懸命戦っていくだけです。
―ナビスコカップで決勝に進んだことによって、見えた部分というのは。
一言では言い表せないほどたくさんあります。決勝に進んだことによって大きな自信をつかんだ年だったと言えますし、収穫も非常に多かったと思っています。
―監督ご自身の中でも変化はありましたか。
それもいろいろあって、一言では言えませんが、もう少し柔軟に構えるということも必要だなという点については、シーズンを戦いながら感じていました。
―今季の新体制発表会見で、「自分自身は自然体でいきたい」と言われていましたが、今の話とも関係していますか。
はい。変に肩肘張らずに、ひとつの考えに固執しすぎずに、その場その場の状況や対戦相手の分析を踏まえながら、素直に自分の気持ちや考えを整理して、一試合一試合に臨んでいきたいです。
―それを踏まえた今季は、カップ戦も含めて何かひとつはタイトルをという目標は継続ですよね。
それはもちろんです。選手たちもサポーターも、その気持ちは強くなっていると思いますし、それだけの実力を持っていますので、ぜひタイトルを獲りたいですね。あとは、ACLの出場権獲得(トップ3入り)というのも、最低限クリアしなければいけないハードルだと思っています。
―その目標を達成するために必要なこととは。
しっかりと自信を持って戦えるかどうか、それを年間通してやれるかどうかだと思います。今季は素晴らしい補強ができましたし、昨季の後半戦以上の成績を残すだけのポテンシャルがあると思っていますから。ただ同時に、それは非常に難しい課題でもあります。良い準備をして、開幕と同時にどれだけ自信を持ってプレーができるかという部分が、いちばん大きなポイントになると思います。
―それができれば、結果は自然についてくると。
そう信じています。それに加えて、昨季の戦いを振り返ってみてもホームで勝つということが本当に大事だと改めて強く感じていますので、一試合でも多くサポーターに『王者の旗』を歌ってもらえるように、チーム一丸となって熱く戦っていきます。
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今回の長谷川監督インタビューの全編を、『2009年 清水エスパルス オフィシャルイヤーブック』(2月下旬発売予定)に掲載します。お楽しみに!
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