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【杉山浩太選手 引退発表記者会見】会見レポート

【杉山浩太選手 引退発表記者会見】会見レポート
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本日、IAIスタジアム日本平にて、杉山浩太選手の引退発表記者会見を行いました。
コメントは以下の通りです。


■左伴繁雄 エスパルス代表取締役社長
杉山選手は23年に渡りエスパルスのエンブレムをつけて、ときには生徒だったり、選手だったり、ときには主軸を張ってキャプテンをやり、エスパルスの歴史と共に歩んできた大変貴重な男です。32歳にして引退という道を選びましたが、私も以前より今シーズンを持って引退するという本人の意向は伺っておりました。本来であればホーム最終戦に合わせて、この引退発表の場を設けさせていただくことを考えていましたが、自分の進退を詳らかにして、残りの試合を仲間と一緒に戦っていきたいという本人からの強い申し出がありました。残り5試合に向けてチームが団結していく上で、彼がこれまで歩んできた足跡が、キャプテンの名に恥じないチームや仲間をまとめていくだけの実績を持っておりますので、私の方でもこの時期に皆さんの前であらためて進退をしっかり詳らかにしましょうということで、彼の気持ち、男気を尊重し、この場を設けさせていただきました。
今後、彼がシーズンを終えてどういった人生を歩んで行くかについても彼なりに考えがあり、この選択をしたことについては会社としても尊重していきたいと思います。厳しい時期を迎えておりますが、彼がこのように引退を表明することで、チームの団結の大きな礎になってくれることを願ってやみません。


■杉山浩太選手
23年間、長い間エスパルスにお世話になりましたが、20年超えているような気はしません。どちらかというと、今思い返せばあっという間だった気もします。ただ、その中で残り5試合チームみんなで戦っていくために、まず自分のことを早めに発表させてくださいということで、このようなことになりました。
もう一つ(メディアの)皆さんに感謝しなくてはいけないことは、僕はいつも取材の時も、あまりキャッチーなことも言わず、言って欲しい言葉も言わず、どちらかというとひねくれた人間ですが、普段は変わらず皆さんとお話できる関係性は、エスパルスに入ってから続けていけたので、それだけは感謝したいと思います。


<Q.引退を決断した理由は?>
明確に一つのことがあったわけではないですが、もちろん身体のことと年齢のこと、あと自分のプレーのこと、全て踏まえた上です。時期的には去年J1に昇格した時に、最後の1年という気持ちでやろうと思っていました。あまり長く現役を続けられるようなタイプではないと自分では思っていたので、この歳までやれたことを皆さんに感謝したいと思います。

<Q.色々な人に引退を告げたと思うが、一番印象に残った言葉は?>
たくさんの方に連絡して、また連絡もいただきまして、その中で僕が新人のときからお世話になってきた先輩の方たちにも色々お電話いただきました。ここで一人名前を挙げるのも失礼になってしまうので名前は挙げられませんが、昨日言われた言葉で、「選手の時のサッカーも楽しいけど、これからサッカーにもし関わるとしたら、それもすごく楽しいことだ。それを忘れないで欲しい」と言われたことは、すごく印象に残っています。

<Q.エスパルスの生え抜き選手として、エスパルスで現役を引退するということに関しては?>
僕は生え抜きの選手として初めてキャプテンを任されましたし、初めてエスパルスで引退するということで、僕にとってはすごく誇らしいことですし、色々な方たちの協力がなければ絶対にできなかったことだと思います。小さい頃から僕はたくさんの人に、エスパルスに守られてきましたし、その中で僕しかエスパルスを守れない時期は必ずあったと自信を持って言えるので、エスパルスに恩返しできたなという気持ちもあります。ただ、一人のサッカー選手としては移籍を決断しなくてはいけなかったタイミングも絶対あったと思いますし、実際そういう話もありました。その中でもエスパルスで続けていくと決めたのは自分でした。もしかしたらサッカー選手のキャリアとして少し何かを失ったかもしれないですけど、それ以上に引退会見ができるような選手になれたということは、エスパルスのお陰でもあると思っています。
それと、最近、エスパルスの選手で引退した選手が少ないですが、僕は澤登(正朗)さんや久保山(由清)さんが引退するのを若い時に間近で見た経験があります。その日の光景はずっと覚えていて、僕が最後にできる仕事があるとしたら、若い選手たちにそういう背中を見せることだと思います。

<Q.一番思い出に残っている試合は?>
この引退会見を前に自分のベストゲームやベストプレーをずっと考えていましたが、正直あまり思いつかなくて、ただずっと記憶に残っているのは、プロ1年目のデビュー戦の静岡ダービーの試合です。その時は、まだ何も分からない状態でアップの前に森岡(隆三)選手に、「今日で浩太はスターになるよ」と言われました。その時は何のことかさっぱり分からなかったですが、たぶんその試合にすごく期待してくれていたんだろうなと今になって思います。
あと、もう一つは初めてキャプテンマークを巻いたアウェイ広島戦です。ここで勝てて自分のプレーが良ければ、チームも自分としてももう一つ上のレベルに行けるような大事な試合だったので、そういう試合で勝てたというのが、今にも続いていると思いますし、それは記憶に残っています。

<Q.次の人生のプランは?>
これからについては、色々と頭の中にはやりたいことも思い描いていることもありますが、今日それを言うよりは、残り5試合残留に向けて、自分が試合に出られなくても、少しでもチームの力になれるように、声をかけることでも雰囲気作りでも何でもやっていきたいと思っているので、まずは今年に集中していきたいと思っています。

<Q.後輩たちに受け継いで欲しいエスパルスへの想いは?>
エスパルスというチームは静岡のとても大事なチームです。色々なチームから選手が集まってエスパルスが成り立っていると思いますし、色々な地域や国の選手がいていいと思いますし、それが理想だと思います。ただ一つ、下部組織出身の選手がチームの核となってくれるようなチームになっていけば、今(クラブ創設)25年ですが、これから50年、100年とエスパルスの歴史がより強い、深いものになっていくと思うので、自分なりに手助けできたらと思っています。

<Q.あり得ないことだと思うが、もしJ2に落ちた時、引退を撤回してJ1に上げるという気持ちはないか?>
8月か9月のタイミングで引退するとチームに伝えましたが、ここまで苦しくなるとは想定していなかったことは正直あります。ただ、自分の中では決めているので、今は残り5試合残留できるように、一つでも良い順位に行けるようにプレーすることしか考えていません。

<Q.静岡ダービーで惨敗した時に、「ジュビロはジュビロで正しい道を進んでいるところで、エスパルスもそのようにしていかなくてはいけない」と話していたが、そのためには今エスパルスには何が必要だと思うか?>
ジュビロ磐田は僕にとっても小さい頃からライバル意識を持っていましたし、J2に落ちた時もありましたが、上の順位に行っている、正しい方向に行っている最中だと思います。何が必要かはすごく難しいですが、エスパルスも絶対なれると思います。
話は逸れますが、色々な方に感謝の電話をしている中、ここで名前を出すのはおかしいかもしれませんが、一人言えていない方がいます。3年前くらい、僕が一番苦しかった時くらいに鹿児島キャンプでジュビロと試合をやったときに、名波(浩)監督が話し掛けてくれまして、「まだクサる年齢ではないぞ。まだまだだぞ」と言ってもらった言葉はずっと励みになっています。僕が若手の時から名波さんは話し掛けてくれたり、良くしてくれたので感謝しています。

<Q.オレンジサポーターに伝えたいことは?>
いつも、どんな時でも熱い声援をサポーターの皆さんにかけてもらっていますし、残り5試合、サポーターの皆さんも辛い時期になると思いますけど、皆さんの支えがなければ絶対この苦しい場面を乗り越えられないと思っています。ぜひ、エスパルスにもう一度力を貸して欲しいと思いますし、少しでも大きな声を掛けてあげて欲しいと思いますし、またその中に自分もいればいいなとも思います。

<Q.杉山浩太選手にとってエスパルスとは?>
エスパルスというのが僕にとってサッカーだったし、サッカーというのはエスパルスだったのではないかと思います。

<Q.引退を決めて家族にどう伝えたか?>
まず妻に最初に伝えましたが、体が無事のうちに終わって欲しいと言っていたような気がします。親に伝えるのはやはり苦しかったです。親のお陰でサッカーを始められましたし、ずっと見てもらっていたので、そのサッカーを引退するということを伝える時は本当に辛かったです。
引退を決める時も辛かったですが、人に引退を告げるのは苦しい作業で、毎回辛かったですが、今年一年が小学生でサッカーを始めた時の自分、エスパルスに始めて入ってプロを目指した自分を裏切らないような終わり方をしたいと思っていました。

<Q.今のコンディションは?>
今週、怪我から復帰できたということもあり、コンディション的にはまだ練習メニューをこなせているわけではないですが、それでもピッチにいるということでチームに声をかけられると思いますし、少しでも残り試合に自分が良いコンディションに持っていくというのがプロとして絶対大事なことだと思います。(試合に)出られなくても、雰囲気作りとかできることは全部やろうと思います。僕はチームメイトから今見られていると思うので、僕は色々な先輩の背中を見てきましたけれども、若手には僕が見てきた背中の1/10も伝え切れていないと思うので、最後にもう一つ見せたいなと思います。
また、これから残留に向けて厳しい戦いが始まりますので、当たり前のことですが、最後だから出場するというのは全く望んでいません。僕の最後のプライドでもありますが、最後までベストメンバーを選んで欲しいと思っています。

<Q.今のチーム状況は?>
厳しい時期ですが、その中で先日、西部(洋平)選手が復帰したり、僕が入ったりで何かプラスになればいいと思います。若い選手も多いので、チームをまとめることとかは僕たちがやる方がいいと思うので、みんなプレーに集中できるように、そしてみんなで乗り越えるように、こういう時こそチームの中で、みんなで発言し合っていくことが、ぼくはベストだと思っていますので、そういうところをこれからさらに伝えていければいいなと思っています。

会見の様子①
会見の様子① ©S-PULSE
会見の様子②
会見の様子② ©S-PULSE
報道陣から花束贈呈
報道陣から花束贈呈 ©S-PULSE
2003年プロデビュー時に着用したユニフォーム
2003年プロデビュー時に着用したユニフォーム ©S-PULSE
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