2021鹿児島キャンプレポート2日目

2021/2/2

トップチーム

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鹿児島キャンプ2日目。今キャンプ初めてグラウンドに出て練習を行った。9時40分すぎに選手たちが到着。当時朝までの雨は上がりスッキリとした天気となったため、今年から着用するトレーニングウェアのオレンジも、緑の芝生の上に輝いていた。

全体練習が始まるまでの短い時間では、円になってリフティングを行ったりするグループ、パス交換をするグループ、ストレッチをするグループなど、それぞれやっていることは違っていても、コミュニケーションを積極的に取ろうとする姿が見受けられた。ホテルでも徹底したコロナ対策により選手同士の交流の場が設けられていないため、こういう場面を見かけることは多くなりそうだ。

10時少し前から全体練習開始。最初はゆっくりとフルコートを3周。その後、ストレッチポール、チューブなどを使ってウォーミングアップ。徐々に激しい動きも加え、ボールも使って体を温めた。

その後、2つのグループに分かれ、そのうち1つのグループはチューブやメディシンボールを使って、さらに体幹などを鍛えるトレーニングが続いたが、もう1つのグループは7対7（フリーマン1）、GKありのパスゲームが行われた。素早くボールを動かし、そのたびにポジションを修正する。その際に、周りの選手が大きな声をかけてポジションを確認している姿が印象的だ。グループを入れ替えて同じメニューをこなし、その後はハーフコートを使って11対11のミニゲーム。実際のゴールを使って、先ほどのパスゲームの応用といった形となる。

「主に攻撃でコンセプトとしていることの落とし込みがメインになった」とロティーナ監督が話すように、より明確にゴールという目標があるため、選手たちは得点を決める、または守るという気持ちが出ており、球際の激しさも見られるようになった。それから選手を何度も入れ替え、様々なパターンを試した。

最後は守備陣だけを残して、細かくディフェンスラインの確認。ここにボールがあったら？ここが抜かれたら？ロティーナ監督、イバンパランコヘッドコーチは様々なシチュエーションごとに細かくポジションを修正させていた。結局午前だけで2時間。ボリュームのある練習になった。

午後は、風が一層強くなり、気温もグッと下がったなかで行われた。午前練習でみっちりとトレーニングを行ったため、軽めのメニューをこなすかと思われたが、そんなことはなかった。

2人組になってストレッチやボールコントロールを行うウォーミングアップを済ませると、ハーフコートを使って攻撃の形を確認。後方からパスをつないで、最終的にシュートまで持ち込む。ワンツー、斜めのパスなど、ボールを素早く動かし、最後はクロスからゴールを狙う。イバンコーチが求める形を反復し、体で覚え込ませた。

その後、攻撃と守備が別れて練習に。攻撃陣は、先ほどの形からフィニッシュの部分だけを切り取ったような練習。クロスからゴール前に3人がニア、中央、そしてファーから飛び込んだり、単純なシュート練習など、ゴールに向かって何度もボールを蹴り込んだ。

一方の守備陣は、同ポジションの選手同士でゴール前の1対1のトレーニング。攻撃が得意な選手、そうでない選手も関係なく、攻守を入れ替えながら何度もトライした。そこにポジション争いそのものが見える形になり、各所で熱いバトルが繰り広げられることになった。攻撃陣は少し早めに切り上げたが、守備陣は午前練習と同じようにディフェンスラインの確認などを綿密に行い、全体が終わったのは18時少し前。15時半から練習開始の予定がミーティングなどの影響で16時スタートになったとはいえ、練習が終わるころには日も暮れかけて薄暗くなっていた。

今日だけで、約4時間の練習。頭と体をみっちりと使った一日となった。