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メインスタンド正面に桜島を望む白波スタジアムにて、キャンプ最終日となる4日、磐田との練習試合を行った。
この試合に挑むにあたり、チームとして準備してきた3バック。それを早速披露することになった。1本目、3分に西澤健太のシュートでゴールを狙うと、そこで得たコーナーキックからカルリーニョス ジュニオのヘッドで惜しい場面を作る。
ただ、それ以降はパスを奪われてシュートに持ち込まれるなど、苦しい場面も見られていた。その流れを変えたのは、1本のプレーだった。20分、ディサロ燦シルヴァーノのフリックに勢いよくゴール前に飛び込んだ白崎凌兵がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。
「『(PKを)蹴らせてください』と言いに行こうと思ったら、(白崎が)『蹴っても良いよ』と言ってくれた」
とキッカーに名乗りを上げたディサロが落ち着いてゴール左に決めて先制点を奪う。そこで少し余裕ができたのか、前線でのプレスが上手く機能すると、次々とボールを奪い返す。29分の場面もそうだった。白崎が最終ラインにプレッシャーをかけてボールを奪うと、カルリーニョスが受けて右に展開。ディサロが利き足と逆の右足に持ち替えて、ゴールに転がした。
その後、フリーキックからバー直撃のシュートを打たれるなど、ヒヤリとする場面もあったが、このまま無失点で抑えて1本目は2-0とリードを保ったまま終えた。
2本目は、これまでの4バックに戻してスタートする。慣れ親しんできた形ということもあり、序盤はサイドからの仕掛けなど、積極的な攻撃も見られた。ただ、鈴木義宜が、
「同じシステムの感覚でやってしまうとボロが出てしまう」
というように、試合中のシステム変更は簡単なことではなかったようだ。前線からの守備も上手く機能しなくなり、決定機らしい決定機と言えば権田修一の鋭いパントから中山克広が一発で抜け出してシュートに持ち込むというカウンターのみ。それでも、交代で入った乾貴士がミドルシュートを放って、何とか状況を変えようとすると、43分だった。乾の長いスルーパスに、チアゴ サンタナが抜け出す。GKもかわして無人のゴールに決めてチーム3点目。まさに、一発のチャンスを決めきるサンタナの勝負強さを発揮して、2本目もエスパルスが勝利を奪った。
3本目からはメンバーが大幅に変更。2本目から続けて出場していたサンタナが1分に、再び抜け出してGKと1対1からシュートを放つが、これはポストに弾き返されてゴールならず。お互いにゴールに迫る場面を作ったが、0-0のまま終えている。
4本目は、6分に相手コーナーキックから押し込まれて1点を返され、さらにその直後にも同じくコーナーキックから危ない場面もあった。
「セットプレーでは、磐田の方が少し上回っていた」
とゼ リカルド監督が話すように、1本目のバー直撃のヘディングを含めて、セットプレーはまだまだチーム全体の課題として残っているようだ。
45分×4本という長い試合は、トータルで3-1という結果に。ダービーというエスパルスにとって大事な試合で勝利したという価値はもちろんあるが、この時期に一番大事なのは結果ではない。
「全員に対してゲーム勘を保てるだけの練習ができたことは素晴らしかったと思う。我々のスタイル、戦い方をみんなで共有するチャンスになった」(リカルド監督)
とチーム戦術の幅を広げる良い機会になったようだ。
鹿児島キャンプはここで終了。スタジアムから直接、鹿児島空港に向かい、それぞれが手応えや課題を持って静岡に帰ることになった。清水に戻って約2週間のトレーニングを経て、2月18日IAIスタジアム日本平で行われるJ2開幕戦、水戸戦に臨むことになる。
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