NEWSニュース

【2024鹿児島キャンプ6日目】トレーニングレポート・選手コメント

©︎︎︎S-PULSE

トレーニングレポート

「我慢強く、粘り強くやれよというメッセージだと思っている」。秋葉忠宏監督がそう話したように、キャンプ初日から鹿児島は連日の雨。6日目の今日は強風も加わり、難しい天候の中、前日のトレーニングマッチに出場した選手たちは約1時間半のアクティブレストを実施した。


序盤の5対2のロンド(鳥かご)は、時折笑い声も上がるなどリラックスしたムードの中で行われた。その後はボールタッチの精度を高めるスクエアパス。コーチ陣からは「コントロールにこだわって」などの声が飛び、秋葉監督は「呼吸をするように、綺麗で速いボールを」とプレーの細部にまでこだわる意識付けを徹底していた。


パス回しを含むウォームアップが終わると、次はゴールキックからリスタートする際の攻撃への繫げ方を確認。「ベースとしてではなく、あくまでも打開策の一つ」(中村亮太朗)として「4-3-3」の立ち位置を取り、GKからサイドに展開してシュートに持ち込むまでの流れを確認した。


その後は前日のトレーニングマッチで得点力不足が課題に上がったこともあり、サイドからのクロスに対して3人が段差をつけてゴール前に飛び込む練習に時間を割いた。ゴール前に入る選手には、DFの背後を取る意識やシュート精度が求められ、一方、クロスを上げる選手には、スローインから始まった際のクロスへの持ち込み方や、ポストプレーをする選手が相手DFのマークに遭っている場合の打開策などを想定した動きが繰り返された。


最後はCKからの得点練習も行った。GK陣がDF役を務め、いかに高い壁を超えたボールを送るか、またゴール前に入る選手はどのように効果的なポジションを取るかが求められた。ニアに走り込んで何本か惜しいヘディングシュートを放っていた中村は「プロ1年目はヘディングでしか点を決めていないし、一応、(武器として)なくはない」と新たな一面を披露。キッカーとの息も合っており、今後の得点パターンの一つとして期待がかかる。


予定されていた午後の練習がオフになったため、6日目の練習はこれで終了。11日間のキャンプも折り返しを迎えた。明日からは「フィジカル面もまだまだ追い込んでいく」と秋葉監督が予告したように、再びハードな練習を重ね、チームの成熟度を高めていく。


選手コメント

中村亮太朗選手

©︎︎︎S-PULSE

ここまで良いキャンプができていると思う。サッカーでは厳しいトレーニングもあるけど、コンディションも徐々に上がってきているし、ピッチ外でもいろいろな選手とコミュニケーションを取りながら少しずつ居心地が良いというか、そういう環境になってきていると感じている。


(手応えを感じているのは)少しずついろいろなレパートリーが出てきていること。いろいろなことにチャレンジしているので、それが全部チームの武器になったら良い。一方で課題は、それらのレパートリーがある中で一番正しい戦い方を早く判断すること。昨日の練習試合では選手同士で話し合って判断する部分もあったけど、プレーしている人にしか分からないこともあるので、選手間で話し合って判断ができるのは良いことだと思う。


あとはゴール前の精度のところ。チーム全体として、ゴール前に入った人はもっと思い切ってシュートを打っていいと思う。きれいなシュートだけじゃなく泥臭いゴールも必要だと思うし、シュートを打ったら何かが起きるだろうし、積極性というのはみんながもっと意識すべき。


(磐田戦に向けて)自分がどうこうよりも、やっぱり勝つことが大事。そのためには難しいことをするのではなく、点を取る、守る、それぞれの細かい部分にもう少しこだわっていく必要があると感じている。


成岡輝瑠選手

©︎︎︎S-PULSE

山形戦は身体がきつい中、ある程度メンタル的な部分が試されていたと思うし、僕だけでなくみんなもきつい状態の中、ポジティブな要素は多かったと思う。ただ、得点に至るまでの過程やアイデアの部分は昨日の試合に限らずもっともっと追求していかなければいけない。そこは自分もゴール前のところでもっと頑張りたいと思っている。


昨季と比べ、チームとして根本的なところは明確には変わっていなくて、大事なのはその根本的な部分にもっと真剣に取り組むというか、チームの幹になる部分をもっと太くしていく作業だと思う。それは(山口に期限付き移籍している間も)チームを外から見ていて感じたこと。また、自分が入ったらこういうプレーをしたい、というイメージもある程度できている。


キャンプ自体はすごく充実したものになっている。鹿児島は暖かいし、ご飯も美味しく、特にさつま汁が美味しいので、鹿児島に来た方にはぜひ食べてほしい。思っていたより練習がきついので疲労は溜まっているけど、そこを理由にせずもっともっとやらなければいけない。選手間でもいろいろな選手たちとたくさんコミュニケーションを取ることができている。キャンプ中はすべてがアピールの機会だと思うので、最後まで続けていきたい。


ニュース一覧

あなたにオススメのニュース