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【2024鹿児島キャンプ8日目】トレーニングレポート・選手コメント

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トレーニングレポート

8日目を迎えた鹿児島キャンプ。フィジカル面を追い込んだ前日から、次は戦術面の落とし込みに着手すべく、午前、午後それぞれ攻守のクロス対応を徹底的に行った。


攻撃練習がメインとなった午前は、まずシンプルにサイドからのクロスに選手1人が合わせる形。クロッサーの前にはDF役のコーチが1人立った。続いてはサイドに選手2人、ゴール前に選手3人。サイドの選手はコンビネーションでDF役のコーチをかわし、次々にクロスを上げていく。2つのゴールを使い、2グループに分かれて行っていたため、GK陣はフィールド選手よりもレスト時間が短く、ひたすらにシュートを受け続けた。その中でも権田修一は片手でボールを弾き出した後、こぼれ球にも素早く反応するなど機敏な動きを見せ、反復練習にも緊張感をもたらしていた。


その次は、サイドを3人の連携で突破してクロスを送るパターンを繰り返し、最後はここまでの応用として、DF役(コーチ陣)の動きを見ながらオーバーラップやポケットへの侵入など各々が自由にプレーを判断してクロスからシュートまで持ち込むことに繰り返しトライ。プレー速度は維持しつつも、クロッサー、フィニッシャーともに互いの特徴を確かめ合うように、1本1本集中して取り組んだ。


午後は「今シーズンのクロス対応のベースを定着させる」ことを目的に、クロスに対する守備練習に多くの時間を割いた。まずは攻撃2人対守備1人のシチュエーションで左右からクロスを送り込み、守備に入る1人はGKの声掛けに応じながらどのようにポジションを取って対応するかを確認した。


続いてはハーフコートで両ゴール前に攻撃5人対守備3人+フリーマンのシチュエーションを作り、GKのリスタートから敵陣深くにボールを送り込んでサイドに展開。攻守が目まぐるしく入れ替わる中でいかに早く守備陣形を整えるか、判断力やスピード、ゴール前での対応力が求められる練習となった。攻撃に入る選手にとっては、午前練習の成果を確認するメニューにもなっていた。


最後はハーフコートで10対10+フリーマンを実施。積極的なコミュニケーションで互いの距離感などを確認しながら、両ゴール前で激しい攻防を繰り広げた。午前、午後とも密度の濃い2部練習に白崎凌兵が「楽しかった」と笑顔を見せたように、選手たちは疲労の中にも充実した表情を浮かべ、グラウンドを後にした。


選手コメント

矢島慎也選手

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午前練ではシュート練習をたくさんやって、特にキーパーは大変だったと思うので、キーパーのみんなに感謝したい。自分としてはフリーの状況が多かったので、1本1本丁寧に打つよう心掛けた。あとはこの成果を実際の試合で出せるかどうか。


山形戦(2/4)の1、2本目は無得点だったが、それを「決定力不足」という言葉で片付けるのは好きではない。仮に1-0というスコアでも勝ちさえすれば「決定力不足」と指摘されることはないと思う。点が入らないのならそこに行き着くまでの過程に目を向けたいし、チャンスの回数を増やしていくこと。秋葉監督も今回のキャンプで「量を増やす」とよく話しているが、量を増やさないと質も生まれないのはそのとおりだと思うし、最後のシュートの部分だけでなく、そこに行き着くまでの過程のプレーの質も大事だと思う。


(リオデジャネイロ五輪の時は秋葉監督がコーチの立場だったため)秋葉さんが主導になってミーティングをすることが新鮮に感じる。秋葉監督のミーティングは守備の対応や攻撃の決まり事について、こういう狙いがあるとはっきり言ってくれるし、ミーティングの回数も多くてチームみんなで考えを共有しているので、チームのやり方とずれてしまわないよう、しっかり話を聞くことを意識している。


鹿児島に来て、練習だけでなくホテルや食事などの環境面も含めて、エスパルスというクラブの大きさをすごく感じている。ここからキャンプ最終日の磐田戦に向けて、勝つことにこだわった準備をしていきたい。まだ練習試合ではあるけど、勝つことがシーズン開幕以降にもつながっていくと思う。


高木践選手

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今日はクロス対応の練習が中心だったが、自分は大学でずっとセンターバックをやっていたのでクロスの対応はずっと意識していたところ。今日も弾く場所であったり、しっかりと遠くに弾くことを意識して取り組んだ。クロスに対する守備の仕方は、大学とプロとではやっぱり全然違って、立ち位置や距離感、対応する枚数がチームの決め事としてしっかりある。昨季の練習参加の時にも経験しているが、自分的にはまだまだできてないと思っているので、もっと突き詰めてやっていかないといけない。


今季はリハビリからのスタートだったけど、体力的にもだんだん戻ってきたと思う。もう開幕まで時間も少ないし、キャンプが勝負だと思っているので、あと3日間しっかりとプレーして、少しでもアピールしたい。大学でやってきた守備の力強さ、カバー能力といった自分の長所を出していければと思う。あとは攻撃参加をして点にも絡んでいければいい。


鹿児島キャンプは去年も練習参加で来て、良いホテルだし、ご飯も美味しいし、温泉も桜島を見ながら入れて綺麗だし、すごく良い環境でサッカーをやらせていただいていると感じる。今年はセンターバックかサイドバックかどっちでプレーすることになるかまだ分からないけど、サイドバックであれば攻守においてしっかりと結果を出せるように、センターバックであったら失点を許さないところを意識してやっていきたい。


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