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ファン・サポーターの皆様へ(リーグ終盤戦に向けて)

 日頃よりエスパルスを応援戴き、厚く御礼申し上げます。J2 カテゴリーでのシーズンスタートとなったにも関わらず、スタジアムにはJ1 の時と変わらぬ多くの方々にお運び戴き、加えて力強い応援を戴き、毎試合本当に深く深く 感謝しながら戦っております。特に、遠方の多いJ2 のアウェイにも、時には先方クラブのゴール裏よりも明らかに 多くのサポーターの皆様が、相手をも凌ぐ大きな応援で、さながらホームスタジアムのような雰囲気を作り出して戴いておりますことには、不覚にも目頭が熱くなる試合も少なくなく、何が何でも半端な試合は出来ないとの思いで戦うことが出来ております。あらためまして、エスパルスを応援して戴いておりますファン、サポーターの皆様、そして日本の何処よりも古くからサッカーと深く関わって来られた清水、静岡の地に住を置く皆様の底知れぬサッカーにかけるエネルギー、愛情をしっかりと胸に刻み、残り1/3 となりました終盤戦を戦い抜いて参る所存です。

 トップチームは、現在リーグ2/3 を終了した時点で14 勝9分7 敗の5 位と、自動昇格圏の松本とは勝点6差 に付けております。昨年降格した際に申し上げました通り、我々エスパルスを含め、長きに渡りJ1 にいて降格してきたチームに対し、どの対戦チームも牙を剥き挑んできます。時には戦術よりも気迫を全面に出した怪我をも恐れない激しい当たり、また遠征アクセスや競技場のピッチ、設備など厳しい環境を体感し、改めて難しいカテゴリーであることを思い知らされながら、ここまで参りました。

 これまでチームは昨年の反省を踏まえ、シーズンインとともに、フィジカルを鍛え、守備の整理、攻撃のバリエーションの構築、メンバーの固定化、ゲームマネジメントの共通理解、と順を追って進めていく中で、年度方針にあります「攻守の切換えの早いゴールに向かうサッカー」に一歩一歩近付けるよう切磋琢磨をしながらの日々を送っております。残念ながらFW、DF、GK と主力に長期離脱者が出てしまい、少なからず勝敗への影響は否めない状況となってしまいましたが、夏季補強にてポジション別の選手層に濃淡が出ないよう、小林監督の要望と擦り合わせをしながら手当てをし、練習や試合を通じて、チームへのフィットが成った折には、貴重な戦力となる、或いは現有選手の発奮に繋げることで、チームとしてのパワーアップを図って参ります。

 泣いても笑っても残り12 試合。終盤戦になりますと、チームによっては夏場の連戦疲れで走力が落ち、怪我や累積警告による戦線離脱者が増え、中々ベストメンバー、ベストパフォーマンスで戦えなくなります。また、昇格のかかったチームは、どこも固くなり点が獲れなくなったり、信じられないミスをしたりします。一方、昇格とは縁の遠くなったチームは、キレキレのサッカーでジャイアントキリングが多く見られるのもこの時期です。そうした波乱模様の時期 に手堅く勝ちをもぎ取れるチームには、「フィジカルの落ちない厚い選手層」「冷静な決定力のあるFW」「経験豊富なベテラン」が必ずおります。エスパルスが今後浮揚をしていく上で、主力の復帰を含め、この条件を満たすようなチーム編成、チームビルドをしてきたつもりでおり、満を持してファイナルコーナーを全開で戦い抜く所存です。

 終盤戦になり、これまで「精度を欠く・判断の悪い/遅い・思い切りの悪い・連携を欠く・基本に忠実でない・試合の流れを読まないプレー」で、獲り損じた星もありました。しかし、それをおびただしい映像に埋もれながら、誰よりも深く掘り下げ、改善に力の限りを尽くしてきたのは、小林監督以下スタッフ陣、そして選手達です。それを信じて、残り12 試合、どうか皆様も総力戦の一員として、相手をも凌駕する日本一の応援をもって、例えミスをしたとしても、決して下を向かせず、ピッチ上の選手達の士気を鼓舞し続けて戴ければ幸いです。

 エスパルスを応援戴く日本一のサポーターの皆様、またエスパルスが生活の一部となっているファンの皆様、そして、エスパルスが出来るずっと以前より、寝ても覚めてもサッカーを愛して止まない清水、静岡の皆様、私達は、富や、地位、名誉などとは比較にならないほど人生にとって大事で、貴重な「感動」を皆様と分かち合えるよう、この12 試合に全てをぶつけます。シーズンの終わりに皆様と握り拳を挙げて「待ってろJ1!!」と叫べるように。



株式会社エスパルス
代表取締役社長 左伴 繁雄

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