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【広島戦プレビュー】~何が何でも勝ち点を奪取する~

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昨季ベースとしてやってきたことが通用しなかったというよりは、出せなかったことが悔しい」(白崎凌兵)
J2 9連勝という勢いを持って臨んだ、J1開幕神戸戦。立ち上がり、右サイドから起点を作り鄭大世がシュートを放つなどチャンスを作れなかったわけではない。しかし、ゲーム展開を見れば、お互い主導権を握ることができないまま、71分にコーナーキックの一瞬の隙を突かれて失点。そこから立て直すことができずに痛い黒星スタートとなってしまった。

そして冒頭の白崎のコメント。この結果をもって、エスパルスのサッカーが否定されたとは誰も思っていない。1年かけて築き上げてきたサッカーを出すために注力した、この1週間だった。

ただ、今節は少し勝手が違う。右サイドハーフで先発した野津田岳人は広島との契約の関係で出場することができない。さらに、ボランチに入っていた河井陽介は、神戸戦の後半アディショナルタイムに左アキレス腱断裂という大怪我で欠場することになる。だが、この2つのポジションには、ピンチをチャンスに変える選手がいる。それも、一人ではない。今週の練習でも激しいアピール合戦が続き、小林監督を良い意味で悩ませているようだ。

今節の相手広島は、昨季得点王のピーター ウタカ、佐藤寿人がチームを去り、森崎浩司は引退。森保一監督体制となって6年目。チームは新しいサイクルに入っている。前節新潟戦のスタメンの顔ぶれは、昨季とはメンバーがガラッと変わっている。1トップにバンクーバー・ホワイトキャップスから移籍の工藤壮人、トップ下にパルメイラスなどで活躍したフェリペ、そして開幕戦がリーグデビュー戦となったプロ2年目の森島司、さらにボランチには甲府から獲得した稲垣祥が入った。また、GKには27歳にして念願のJ1デビューを飾ることになった廣永遼太郎と、いわば、柱となるポジションが大きく変わったことになる。

それでも、森保監督が受け継いできた3-4-2-1のスタイルは変わらない。水本裕貴、千葉和彦、塩谷司の3バックは不動で、ボランチに青山敏弘という絶対的な存在もいる。広島というチーム戦い方の根幹は不変だ。

エスパルスとしては、後方ゆったりとしたパス回しに、惑わされないことが大事になる。広島戦の対策として、小林伸二監督は、
今までのやり方とは変えなければいけない。どうやって青山を引っ掛けるかがカギになる
と話す。前線へのパス供給源の青山にボールを渡さないこと、そしてボールが渡ったとしても、前にボールを出させないようにすること。それができれば、広島の攻撃は半減するだろう。一部報道では、青山の体調不良が伝えられているが、選手が変わってもそのポジションを抑えることは同じ。これまでのように、前線からプレスをかけてショートカウンターを狙うという戦い方よりは、プレスをかけるタイミングをはかることが求められそうだ。

広島は、現在まで6戦勝ちなしと苦手にしている相手。スコアを見ても、6試合で18失点と広島の攻撃陣にズタズタに崩されてきた。ただ、今回は同じようにはいかないだろう。エスパルスの成長の1つである守備の安定は、すでに神戸戦でも見せている。

ともに開幕戦で勝利を挙げられなかったが、プレッシャーがかかるのは広島の方だと鄭大世は話す。
広島はホーム2連戦で、勝たなければいけない焦りがあると思う。それを上手く利用したい

昨季から続く勢いが止まらないうちに、何が何でも勝ち点を。それは、アウェイ2連戦の初戦で手にしたい。



 公式モバイルサイトでは、小林伸二監督と選手の試合前日コメントを公開!! 


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2017明治安田生命J1リーグ 第2節   
3月4日(土)14:00キックオフ 

サンフレッチェ広島 vs 清水エスパルス
@エディオンスタジアム広島

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DAZN/NHK広島/NHK静岡

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