『コミュニケーションをカイホウする!』
〜〜〜『指導者の経験と知識をカイホウする』〜〜〜
エスパルスでは、エリート選手育成のためのエリートアカデミー人材のうち、特にコーチをアカデミー内で育成するために、コーチ教育の一環としてグループや個別で行える継続的専門能力開発「CPD(Continuing Professional Development)」を実施しています。
CPDの一環として、株式会社iniasu(イニアス)様にご協力頂き、『コミュニケーションをカイホウする!』をテーマに指導力向上のためのセミナーを実施いたしました。コーチ同士で意見をぶつけ合いながら、様々な講師からの問いかけやケースワークを通してコーチングスキル向上を目指し、経験や年齢を問わず活発な議論が繰り広げられていました。
今回の学びを、可能性を無限大に秘めたアカデミー生に還元するべく、コーチ陣も試行錯誤しながら日々選手たちに向き合いながら、クラブとして共に成長できるよう歩みを止めずに進んで参りたいと思います!
実施の背景
エスパルスアカデミーの目的である「ひとりの人としての自立」、そして「世界の舞台で戦える選手の育成」という目標に向けて、より人材育成に力を入れるべく『コミュニケーションを科学し、スポーツに関わる全ての人の進化を追求する』をパーパスに掲げる株式会社iniasu様の理念とコンテンツに共感し、実施に至りました。
実践コーチング(コンサル)事例について
■導入目的
第1回:オリエンテーションと個人データベースの重要性を理解し、合意する内容について整理する
第2回:個別アプローチのスキルを学び、現場での実践を通じてコミュニケーション力の向上を図る
第3回:選手の現状を打破するスキルを学び、選手の自己解決力と自信、チャレンジ精神の醸成を図る
■実施内容一部抜粋
❶話を促すスキル:「聞く」ってどういうこと?
❷承認のスキル:「褒める」と「承認」の違い
❸質問のスキル:オープンクエスチョンの体験
❹選手の現状を打破するスキル:正しいフィードバック
など
受講したスタッフの声
ヘッドオブコーチング 平岡宏章
今年も昨年同様に、(株)iniasu様のセミナー『コミュニケーションをカイホウする!』を3回に分けて受講させていただくこととなり、第1回「シーズンの計は“オリエンテーション”にあり」では、オリエンテーションの重要性・選手のデータベースを整える重要性を理解すること、第2回「個別アプローチのスキル」では、個別アプローチの重要性・個別アプローチを成功に導くためのスキルを理解し‘できる実感’を持つことを学びました。ワークショップでも年齢の違う指導者同士が、お互いの意見に 耳を傾け、意見を出し合いながら非常に実りある学びの場となりました。
そして今回の第3回では、今年度のまとめとして「指導者の経験と知識をカイホウする」をテーマに、選手の現状を打破するスキルを学びました。サッカーの成長痛とも言うべく各年代での壁に当たった時に、指導者は如何にして選手をサポートできるのか、どのような方法で動機付けや達成感を与えて更なる成長を促せるのかという課題解決についてディスカッションを重ねました。育成コーチ、スタッフの皆さんには、ここでインプットしたものを現場で積極的にアウトプットし、より良いものを提供し続け、【深化→進化→真価】を見出してもらいたいと考えています。新年度に向け、選手とともに指導者も成長と発展を目指して取り組んで参りたいと思います。
株式会社iniasuについて
所在地:東京都渋谷区渋谷2-19-15 宮益坂ビルディング609
事業内容:コンサルティング・コーチングサービス
代表取締役:國正 光
Webサイト:https://iniasu.com/
今後にむけて:今年度の集大成となった第3回では、日々指導者の方が抱えている悩み、ひいては選手が自分だけでは解決が難しい問題をテーマワークショップ形式で実施をさせていただきました。昨年度から継続して受講されているコーチも、今年度から受講されているコーチも日々の指導において実践をされている様子が垣間見えました。そして、指導者と選手の関係性やパフォーマンスの変化や兆しが見えてくる中で、一方、実践・継続する難しさを痛感しているようにも会話の中で感じました。引き続き未来のエスパルスを牽引していく選手の育成に貢献できるよう、尽力させていただきます。