NEWSニュース

チラ見せ!「S-PULSE NEWS」S-PULSE PLAYER ―歴史を彩るオレンジ戦士たち【番外編①】

デジタルブック版「S-PULSE NEWS」2022年8月号 VOL.291に掲載された記事をチラ見せ!


今年7月にクラブ創設30周年を迎えたエスパルス。《オリジナル10》として、日本サッカー界のトップランナーとして駆け抜けてきた。忘れ得ぬオレンジ戦士たちをさまざまな角度から振り返るとともに、彼らがクラブ史に刻んできた「歓喜」「勇気」「希望」が、次世代へと受け継がれていくことを願いたい。

文=望月文夫




スタンドを沸かせたスピードスターたち

 クラブ創設以来、記憶に残るスピードスターは何人かいるが、最初にスタンドを沸かせたのは1995年加入の安藤正裕だ。右サイドを切り裂き供給する絶妙クロスを武器に、翌96年から出場機会を増やし、右のサイドバックやウイングバックとしてビッグチャンスを連発した。高い持久力も自慢で、試合終盤でも衰えないスピードが相手に脅威を与えた。96年のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)ではクラブ初タイトルに貢献し、その後もチームの好調とともに評価を上げ、99年には日本代表にも選出された。


 その安藤を凌ぎ、クラブ史上最速と言われているのが、08年大卒で加入した辻尾真二だ。大学までFWだったが、加入後右サイドバックにコンバートされ、アウスタ(現アイスタ)では、タッチライン際を駆け上がるだけで歓声が上がった。アフシン ゴトビ監督下の11年には27試合に出場。その年のプロ初得点がJ1通算1万5000ゴールを記録し存在感を高めた。エスパルスにおいて、いまだスピードスターの代名詞的な存在である。


 ほかにも、重戦車のような強靭さと加速スピードを武器に前線を支えた06年加入の矢島卓郎。高校(市立船橋)、大学(駒澤)で日本一に輝き、ユニバーシアードでは世界一を手にした07年加入の原一樹。11年加入の高木俊幸は、スピードに緩急をつけたドリブルを武器に、大前元紀とのホットラインで見せ場を作った。


 そしてスピードスターの系譜をしっかり継承したのが、13年加入の村田和哉だ。後半30分あたりからピッチに立ち、スピードを武器にアタッキングサードまで侵入。クロスやシュートで一気に試合状況を変え、「与えられた時間で期待に応えたい」と、ジョーカー的存在で何度も窮地を救った。出場時間は短いが記憶に残る選手である。


全文はエスパルスニュース2022年8月号に掲載。

また、エスパルスアプリでは、もう少し先まで無料でチラ見せ!

ニュース一覧

あなたにオススメのニュース