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【イベントレポート】 8月20日(土)柏レイソル戦「Orange Heart Project ~ノーマライゼーション社会の実現へ オレンジの鼓動をつなげよう~」を開催

8月20日(土)IAIスタジアム日本平にて、こころの病と向き合う方を対象とした『Orange Heart Project ~ノーマライゼーション社会の実現へ オレンジの鼓動をつなげよう~』を開催しました。

『Orange Heart Project』は、様々な事情から“こころの病”と向き合う方々を、医薬品だけではなくスポーツの力でもサポートすることにより、就労支援、社会復帰を始めとするノーマライゼーション社会を実現したいというヤンセンファーマ株式会社の想いから、同社が展開するHeart Projectの一環として2021年5月よりスタートし、今回で4回目の開催となります。


当日は12名の参加者・付添の方に加え、パルちゃんクラブ(スタジアムボランティア)のメンバーや、静岡市 精神保健福祉課、同こころの健康センター、同スポーツ交流課の職員、ヤンセンファーマ株式会社の社員、静岡県立静岡商業高等学校の生徒も一緒にご参加いただき、全員お揃いのオレンジ色のTシャツを着用して活動をスタートしました。

まず初めに、開場前のアイスタのピッチでスクールコーチによるスポーツ教室を行いました。初参加の方も、スクールコーチをはじめとしたスタッフの声掛けですぐに緊張もほぐれ、初対面の方ともすぐに打ち解けていた様子でした。様々なボールワークや、サークルボール移動競争など、皆で協力して取り組むメニューを多く入れながら、最後は素晴らしいピッチでゲームを行いました。ゲームの中で、お互いを思いやるプレーが多くみられ、ゴールが決まるとチームで喜び、シュートが外れても「ドンマイドンマイ!」「次は決めよう!」といった明るい声が飛び交い、とても良い雰囲気でスポーツ教室を楽しんでいただいた様子でした。

休憩の後、西サイドゲート・バックゲートに移動し、就労体験として普段パルちゃんクラブが行っている活動を体験いただきました。ゲートスタッフに説明を受けた後、来場者プレゼントやサンプリングチラシの配布を行いました。来場するお客さまに対して笑顔で「ご来場ありがとうございます」と声を掛けながら、他のスタッフとのコミュニケーションの大切さを感じたといった感想をいただきました。またお客様からの「ありがとう」という言葉がとても嬉しかったといった声も多く聞かれました。


就労体験後、参加者・スタッフ全員で活動の振り返りを行いました。グループに分かれ、これまでの感想や明日からチャレンジできそうなことを一人ひとり自分の言葉で感想を伝えました。「ボランティア体験を通して、ボランティアに参加するハードルが下がりました!」や「この体験をもっとたくさんの方々に広めたい!まずは友人に伝えることからチャレンジしたい」といった前向きな感想が多く聞かれ、参加者の皆さまの非常に充実した表情が印象的でした。

そして、スタンドに移動し参加者の皆さんとスタッフが一緒に試合を観戦しました。試合は引き分けでしたが、試合後に「1日一緒に活動した皆さんと試合も見られて楽しかったです」「また参加したい」「選手が頑張っていて明日からの活力をもらえた」といった感想をいただき、無事にプロジェクトは終了しました。

本プロジェクトの目的は、『こころの病と向き合う方の次の一歩をあと押しすること』、そして『病に対する周囲の理解を促していくこと』です。今回は活動を支えるパルちゃんクラブの皆さんに、静岡市精神保健福祉課よりこころの病についてご説明いただきました。説明を真剣に聞いた後、パルちゃんクラブの皆さんから「参加者の方々と積極的にコミュニケーションを取りたい」「一緒に最高の体験にしたい!」という声が聞かれ、「自分たちが手助けできることがあれば教えてほしい」と自らプロジェクトに関わってくださる姿勢が印象的でした。活動後は、「一緒にボランティア活動ができて良かった」、「またいつでもアイスタで会いましょう」と笑顔で話してくれました。

また、事前に同課より、静岡市と静岡商業高校、エスパルスの参加スタッフに精神障がいについての講義をしていただきました。理解を深めたうえでスタッフもプロジェクトに参加し、実際に参加者の皆さんと接する中で大きな学びを得ることができました。

参加者コメント(抜粋)

・アイスタのピッチで、知らない人達と会えて一緒に活動できることが嬉しい

・スポーツを一緒にすることで人見知りがなくなった

・皆さん優しくてコミュニケーションをとる大切さを学べた

・お客様とふれあえて気持ちを感じられて良かった

・ありがとうという言葉が嬉しかった

・今日を機に、少し運動してみようと思った。これまで家にいてあまり動かなかったが、久々に外で汗をかいてみようと思えた。

参加スタッフコメント(抜粋)

・声掛けによる団結力が生まれたので、これからは思いやりをもって生活したい

・コロナ禍でなかなかイベントが出来なかったが、やはりface to faceの良さを感じたので、これからも関わっていきたい

・初めて会う人ばかりの中でも、これからは自分から話しかけていきたい

・参加者と一体となって体験することができ、みんなが一緒の気持ち(サポーターのために)になることができ良い経験となった

本プロジェクトを支えてくださった皆さま、ありがとうございました。

エスパルスは今後もノーマライゼーション社会の実現に向けて活動を続けてまいります。

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