MATCH REVIEW
後半の猛攻も一歩及ばず浦和に敗れ、前節はチャンスを作りながらも決め手を欠いて横浜FCに敗戦。水曜日のルヴァンカップでは先制するものの、その後いいところなく宿敵に完敗。アウェイでの公式戦3連戦で屈辱の3連敗を喫したエスパルスが、4試合ぶりにホームへと帰還した。
勝利を願い駆け付けたオレンジのサポーターの前で、悪い流れを断ち切ることができるか。対戦相手は2015年以降、13試合勝利がない川崎である。ともすれば手負いのエスパルスの傷口がさらに広がる可能性もあった。
秋葉忠宏監督は水曜日の試合からスタメンを10人変更。システムは6節の京都戦以来となる4-2-3-1へと回帰した。試合の入りは悪くなかった…
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試合後監督コメント
秋葉忠宏監督
この苦しい状況の中、聖地アイスタに17,600人以上のサポーターファミリーが我々に勇気とエネルギーを与えてくれたからこそ素晴らしいゲームになったし、ダービーで大きなダメージを負った中でしっかりと勝ち点を取れた。まず、悪い流れを一つ止めることができたのは我々にとって大きな一歩でるし、今も言ったように何よりもこのスタジアムが、我々の足を最後まで動かしてくれたと思う。全員が最後の最後までハードワークしたからこそ、勝点が転がってきたと思うのでしっかりと顔を上げ、このハードワークを続けること、こういう苦しい時ほどやり続ける、やりきるということをしっかりと肝に銘じたい。
中3日ですぐにアウェイ横浜F・マリノス戦だが、退場者を出したわけなので、また必ず新しい力が必要なる。全員の力をもって8連戦のあと2つを乗り切りたいと思う。
アタックの方では、あれだけボックス内に入ってくシーンが増えると面白い。あとはそれを決めるだけのものを見せたい。ボックス内からシュートを打てるチャンスが前半から多くあったわけだが、それを仕留める冷静さ、クオリティ、アイディア等いろんなものを含めてしっかりやっていきたいし、その回数がより増えるようにやっていきたい。
何度も言うが、こういう苦しい流れの中でも勇敢に、サポーターファミリーとともに戦えたからこそ、最後10人でもしのぎ切ることができたと思う。これを続けていき、最後の最後まで我々は戦い続ける、勝点を取り続ける、そういうクラブ、チーム、選手になれるよう引き続きやっていきたい。
――北爪選手が退場した後の3枚替えは、失点しないことが第一優先だったか。
その通りである。公式戦で3連敗している中、流れの悪い中で欲張りにいって良いことは絶対にない。しっかりと10人で勝点を持ち帰るというところ。もちろんホームなので色気を出したくなるが、それで痛い思いを何度もしている。10人の不利な状況、3連敗しているという流れを踏まえた上で、必ず勝点だけは持って帰るんだ、ホームで敗戦だけはもう許されない、そういった意味で選手たちは本当に理解して最後まで戦ってくれ、何よりもスタジアムの雰囲気がそうさせてくれたし、素晴らしいタスクを全うしてくれたと思う。
――今季、PK獲得はもう4回目だと思うが、それだけ相手にプレッシャーがある状態でプレーできていると評価していいか。
その通りだと思う。昨季はたぶん1回か2回ぐらいしかなかったが、今季は10節でもう4回取っている。これはボックス内にいい状態で入っているからだと思うし、より危険なところに人とボールが入って行けている証拠だと思う。とくに意識して入り方、角度等いろいろな進入方法を伝えているので、そういった意味では本当に選手たちがよくやってくれている。あとは私が何とかこの全員のハードワークを正しく結果に結び付けられるよう必死になって選手に向き合えるよう頑張りたい。
――磐田戦まで後半立ち上がりの失点が3試合続いていたがハーフタイムの指示は。また、後半の入りの評価は。
おっしゃるとおり3試合後半の頭で失点が続いていたので、まずはちょっとしたことではあるが、後半ピッチに入っていく時に全員でもう一度身体をしっかりと鋭い状態にしてから入ろうと、フィジカルコーチを含めて、そういった変化をしっかり遂行してくれた。身体も動かすし、気持ちも動いたと思う。それが後半17分のゴールに繋がったと思う。そういった意味ではこの3試合で出た課題を一発回答でちゃんと変化を加えて結果を出せるというのは、選手たちの賜物だと思う。また何かあったときには少しずつ変化を加えていって、勝つ確率、良くなる可能性が1%も増えるようなことをやりたいと思う。
もう一つ言うと、今も全員でクールダウンを始めている。今までとやり方を変えてしっかりとクールダウンする、アイスバスに入る、食事を摂ることもより徹底し、細かいところまで目を向けながら、一つになってやっていきたい。
――中3日で準備できる期間も限られていると思うがどんな準備をしたいか。
まずは心も身体も回復させるというところ。あとは今日みたいな強いメンタリティ、相手に向かっていく姿勢、我々は勝つんだという野心的なメンタリティが身体を動かしてくれると思うし、より攻撃的な姿勢になると思う。また3日間スタッフと知恵を絞りながら、どういうミーティングをして、どうマリノスに向かっていくのか、点を取る準備、失点をしない準備を最大限したい。
―――失点から5分後ぐらいに蓮川選手を入れて3バックにしたと思うが。表現して欲しかったこと、評価などいかがでしょうか。
正直タイミングを計っている中、相手が山田選手を入れてツートップにしてきたのでどこかで3枚にするタイミングがあると考えていた。ポケットを取られたとき、やはり中にツートップがいるとセンターバックが行きづらくなってしまうので、どこかを変更しなくてはいけないという中、一発のチャンスで仕留められてしまった。これがもう少し後の時間帯であれば、すぐそのタイミングで手を打っていたが、後半17分のゴールだったので少し判断が鈍った。
失点の場面では相手のチャンスでそこを引き出され、中にボランチが戻り切らなかったのでしっかり反省しなきゃいけない。同様のピンチがもう一回ぐらいあったから、もう4枚では受けきれないと思い、修正を加え安定した守備をしながら、もう一回点をどう取りいくのか、そういった意味でスリーバックにした。
試合後選手コメント
乾貴士選手
前半はとくに相手に押し込まれる展開だった中、後ろが粘り強く我慢してくれて先制もできたが、しっかりと崩されて苦しい展開になってしまった。この勝点1はラッキーかなという感じだが、0で終わるよりは大事な勝点1だと思う。もちろん川崎の選手はみんな上手いが、守備の部分は少し緩い部分もあったので…
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矢島慎也選手
相手は上手かったし、外国籍選手など起点になる選手が前線やサイドで起点になれていたので、自分たちが前から行こうにも一つのロングボールで収められるシーンが多かった。そのため前でプレスを引っ掛けられるシーンはそれほどなかったし、相手には運ぶ力もあった。ただ、前半はある程度我慢の時間帯が続いていることをチームで共有できていたので、ああいう展開にはなりたくはなかったが…
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沖悠哉選手
10人になった時にまずは最低限の勝点を取るということで、勝点1を取ることにシフトチェンジした。本当は勝ちたかったし内容も良い流れで来ていた中での失点だったのでそこは悔やまれる。
(ビッグセーブが何本もあったが)うちがイケイケというか攻撃に重きを置いていた中でピンチは絶対に来ると思っていたので、そこをどうやって抑えるかは常にディフェンスラインに声を掛けながら集中していたし…
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