『エスプラス』は、エスパルスの選手・スタッフ・クラブ職員がゲスト講師となり、静岡市内の小中学校を訪問し、児童・生徒と共に学ぶホームタウン次世代育成プロジェクト。
「エスパルス」に様々なものを「プラス」して新たな授業を行う「エスプラス」としてブラッシュアップし、地元企業を講師に迎える授業も展開しています。
今回の授業は、静岡市立清水有度第二小学校5,6年生282名を対象に、清水エスパルスJrユース 監督の渡辺 誠が講師となり『エスプラス ~元プロサッカー選手編~』のキャリア教育授業を実施しました。偶然にもエスパルスには、清水有度第二小出身のスタッフやコーチが多く在籍しており、今回講師を務めた渡辺監督も同小学校の出身です。当日は、数名の先生方がユニフォームやグッズを身に着け出迎えてくれました。
みんなで校歌斉唱
渡辺監督の講話の前に、清水有度第二小出身である、ホームタウン事業部部長 村越より挨拶があった後、クラブ名の意味やマスコットの紹介等、クラブ概要について説明後、「元サッカー選手の話を聞く機会はあまりないので、元プロ選手の生き方を聞いて、自分の将来について考えよう、働くときに必要なチカラについて考えよう」と今日考えてほしいことの確認を行い、渡辺監督の講話が始まりました。
渡辺監督は、まず自己紹介で、自分自身も清水有度第二小で6年間過ごしたことを伝え、「一緒に校歌を歌おう」と子どもたちに促し、全員での校歌斉唱が行われました。寒い体育館での講話でしたが、少しだけ身体と場が暖まりました。
元プロ選手の生き方、考え方
その後、渡辺監督は、自身のサッカー歴について話をしてくれました。幼稚園の時にはサッカーボールを触っていて、小学校2年生の時にクラブに入部しサッカーを習い始めたこと。みんなと同じように、この校舎で小学校の6年間を過ごしたこと。静岡学園高校では高1で全国ベスト4を経験し、高2・高3では県の決勝戦で負けてしまったこと。プロ選手として契約をしたヴァンフォーレ甲府では、2年間ほとんど試合に出場できなかったこと。アローズ北陸時代には、アルバイトをしながらサッカーの練習を行っていたこと。など、決してすべてがうまくいったサッカー人生ではなかったことも子どもたちに伝えました。
講話の中盤では、「自分の夢や好きなことについて話す時間」が設けられ、①夢や好きなこと②理由③そのためにどうするか について、隣の友達や周りの人と意見交換しながら話す様子が見受けられました。中には、自分たちの好きなことについて、夢中で話しているグループもありました。
その後、渡辺監督は、プロ選手生活の中で大切にしていたこととして、「楽しむ」「楽しませる」「結果を出す」の3つを挙げ、「自分が楽しいと思うことを見つけて、みんなにもがんばってほしい」と子どもたちに伝えました。
最後に、子どもたちに現在の仕事について紹介しながら、仕事をするときに必要なチカラとして、【行動力】、【課題発見力】、【創造力】、【発信力】を紹介してくれました。一番大切だと考えるチカラについては、「進んで取り組む、行動力」を挙げ、「いろいろなチカラが必要だけど、やっぱり考えるだけではダメ。アクションが大事」「勉強も仕事も、何事もやるのは自分。すべては自分次第!みなさんの今後の活躍を期待しています。」と子どもたちにメッセージを送り、全員で写真撮影をして、授業は終了となりました。
静岡市立清水有度第二小学校の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。